90年代の人気海外ドラマ、ベスト10

Photo: (Fox)

『X-ファイル』『フレンズ』は?ローリングストーン誌読者が選ぶ人気海外ドラマを紹介!

多くの人がTV黄金期の只中にいることを実感しているが、実はこの隆盛は遡ること90年代からスタートしている。当時は『となりのサインフェルド』『シンプソンズ』のような番組がシットコムの芸術性を一段と高め、『X-ファイル』『バフィー〜恋する十字架〜』『ツイン・ピークス』がドラマ(あるいはドラメディ)に対する見方を永遠に変えた時代だった。2015年にNetflixが『フレンズ』を放送開始したことから、私たちは読者に90年代の好きなTV番組投票を実施。いくつかの番組は80年代後半にスタートしており、また2000年代まで続いたものもあるが、これらはすべて90年代に人気が定着した作品だ。

10位『バフィー〜恋する十字架〜』

1997年以前に『バフィー〜恋する十字架〜』について人々が思い巡らせたとき(そんなことはめったになかったが)、唯一頭に浮かんだのは1992年のクリスティ・スワンソンの映画だ。しかしその後、ワーナーブラザースが同じタイトルの新ドラマを放送開始し、サラ・ミシェル・ゲラーが主人公を演じた。どちらの企画もジョス・ウェドンが指揮を執ったが、映画のほうがドラマに比べてかなり未完成な印象をうける。ゲラーはシーズン7まで、ヴァンパイアたちと戦った。ドラマはカルト的人気を集めて、コミックやスピンオフも製作され、全エピソードの全セリフを記憶する熱狂的ファンたちを生み出した。

9位『ビーバス&バットヘッド』

1992年、MTVのシュールなアニメ番組『Liquid Television(原題)』で短編『Frog Baseball(原題)』が放送された。ゾッとするような顔つきのマヌケなティーンエイジャーふたりが、ひたすらカエルを撲殺するというものだ。これが成功の原点になる、ましてやTV史における最も面白い番組の1つになるとは思えなかったが、しかしながら『ビーバス&バットヘッド』は90年代のユースカルチャーにおける完璧なパロディとなった。当時は保守的な批評家たちを激怒させたが、現代の基準で見れば大したことはない。MTVは数年前にわずかな期間だけ番組を再開させたが、現代のキッズたちにはいまいち響かなかった。これはインターネット普及前の産物であり、その時代に留まっておくべきなのだろう。

Translation by Sayaka Honma

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