ロッド・スチュワート フェイセズ再結成、70歳で見つけた幸福

スチュワートの声は最近、十数年ぶりにホット100に戻ってきた。A$AP・ロッキーの『エヴリディ』のおかげだ。これは1968年にスチュワートがオーストラリア出身のロック・バンド、パイソン・リー・ジャクソンと歌ったけだるい曲「イン・ア・ブロークン・ドリーム」からのサンプリングが大量に使われている。7月にスチュワートとロッキーは、ジェームズ・コーデンがホストを務めるCBSの深夜番組のカープール・カラオケのコーナーで「エヴリディ」を楽しそうに歌った。これはYouTubeで800万回も視聴されている。ロッドはこれを見たことがなく、この曲がそれほどまでに人気だったと聞いて驚いていた。「自分を見るのは好きじゃないんだ」ロッドは言う。「聞くほうはいいんだけど」


さらに重大なのは、スチュワートが最近20年ぶりに曲を書き始めたことだ。「僕は常に自分自身を拷問にかけてきた。そして思ったんだ。『お前はソングライターを装ってるだけだ、お前はパフォーマーだ』」と彼は言う。だが、2012年の回顧録『ロッド・スチュワート自伝 ロッド』の執筆中、彼の脳内で何かが開放され、間もなく2013年の『タイム』(熱狂的なレビューを集め、76年の『ア・ナイト・オン・ザ・タウン』以来初の全英1位となったLP)と10月23日にリリースした傑作『アナザー・カントリー』の2枚のアルバムを構成するのに十分な数の新曲を作り上げた。

Translation by Kise Imai

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