ロジャー・ウォーターズインタヴュー:ジミヘンとのピンク・フロイドツアー、映画『ザ・ウォール』まで

Photo: (Jeff Siner/Charlotte Observer/MCT/Getty)


ーあなたがピンク・フロイドを脱退して30年が経ちますが、デヴィッド・ギルモアが最近、バンド活動は公式に終了したと語っています。それを聞いてどう思いますか。

まあ、まともな決断をしたんじゃないのか(笑)。私には関係のないことだよ。好きにすればいい。バンドのレガシーになら私にも関係あるとは思うが、私が脱退した後に彼らがやったことについては、私の知ったことではないんだよ。

ーピンク・フロイドの最近の作品『永遠/TOWA』はお聴きになりましたか。

多少はね。

ー気に入りましたか?

いいや。だから何だというんだ?私が聴いて、ひどいと思ったレコードはほかにも山ほどあるぞ。

ー映画のお話に戻りましょう。作品の中であなたは『ザ・ウォール』はあなたにとって最後の大規模ツアーになるとおっしゃっていましたが、その気持ちは今でも変わりませんか。

わからない。できればもう1回やりたい。今新作に取り組んでいるのだが、これをアリーナ・ショーに仕立てられるようなら、もう1回やりたいんだ。あと1回の力は残っているように思う。

ーその新作についてですが、あなたはそれはラジオドラマの脚本で、ベルファストを舞台にしたおじいさんと子供の物語だとおっしゃっています。しかしあなたはかつて、『ハートランド(Heartland)』というアルバムを制作中だとも語ったことがあります。これらは同じものなのですか。

いや、『ハートランド』は2つのことがかかわっている。ひとつには、これは私が書いた詩なんだよ。アメリカについての詩で、題名が『ハートランド』なんだ。2004年にジョージ・W・ブッシュが再選された時に書いた。私なりにアメリカを案じて書いたんだが、基本的にはアメリカにはハートランド(保守的で伝統的な価値観が支配的な地域のこと)があって、人は善意があって親切だけれど、少し道を外れ始めているのではないか、ということを言っている。近所同士で助け合って、お互いの面倒を見るべきなんじゃないかという、今や神話のような考え方についても触れている。詩の最後には、「若くて勇敢な人は、忘れ去られてしまった昔の宗教に触れて、気高いモラルを掲げなさい」みたいなことも書いた。若いアメリカ人が、次の大統領にドナルド・トランプなんかを選ばないようにとの私なりの心からの問題提起なんだよ。

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Photo: (Jerod Harris)

Translation by Kuniaki Takahashi

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