ロジャー・ウォーターズインタヴュー:ジミヘンとのピンク・フロイドツアー、映画『ザ・ウォール』まで

Photo: (Jeff Siner/Charlotte Observer/MCT/Getty)


ーあなたの曲も、ピンク・フロイドの曲も、Spotifyで提供されています。Spotifyで提供されても、特に収入に変化はありませんか。

ないな。ランディ・ニューマンに『我が人生はうるわし』という曲があるが、我が人生はいそがし、なんだよ。だからいろんな議論はあったが、最初の頃にはよく聞いていなかったんだ。それに、SpotifyやPandoraはとても力があるし、数年前にこいつらが醜い頭を持ち上げ始めた頃に、レコード会社も対応を完全にしくじっていて、まるで何もしなかったんだ。アーティストの代表として、何とか問題を解決しようとしなかった。レコード会社がやったことと言えば、単に自分の分け前を確保しただけで、しかもそれはアーティストには回ってこない。なぜなら、そんなことは契約に定められていないだろうという言い草だ。

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Photo: (Andrew Whittuck/Redferns/Getty)

ー映画のお話に戻りましょう。あなたのお母様は、お父様の不在がテーマの一部になっている『ザ・ウォール』のことをどのように言っていますか? お母様はあなたの音楽のファンなのですか?

ああ、母は1980年の『ザ・ウォール』コンサートを見に来たはずだ。以前はよくコンサートを見に来てくれたんだ。「とても面白かった」とか言いがちだったな。「でもほら、私はひどい音痴でしょう、だから音楽のことはさっぱりわからないんだけど」とか言うから、「ママ、わかっているよ。僕が子供の頃からずっとそんなことを言っているよね」なんて答えていた。折に触れて母は音楽の大ファンと知り合いになって、「ずいぶんと真剣に考えている人もいるのね」なんて言うから、「そうだろ、悪くないだろ」と答えると、「よくできました」と誉めてくれたよ。他人の背中をバンバン叩いては「よくやった!」なんて言うタイプの人だった。2年か3年前の10月に、96歳で亡くなったよ。

ーお母さんは「マザー」を気に入っていましたか。

それについては話したことがないなあ。あの曲は母のことを書いたんじゃないしね。

Translation by Kuniaki Takahashi

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