ラモーンズのデビューアルバム:知られざる10のこと

9 ジョニーは、中指を立てた写真がジャケット写真に使われるとは予想していなかった

『Ramones(ラモーンズの激情)』のジャケット写真がアイコニックになった理由は数多くあるが、ジョニー・ラモーンの中指も大きな要因の一つだろう。ジャケット写真には、両手をベルト通しに入れ、悪戯げにファンに中指を立てているギタリストが映っている。ジョニーは後に「これを使うなんて思ってなかった。俺はこっそりやったんだ。みんなを出し抜いた気分だった。でもみんなは、俺たちに期待してたんだと思う。」と話している。このことはうまくやり過ごしたジョニーだが、彼はこのメッセージに多くの人が気付かなかったことに、ガッカリした、あるいは憤慨したとも語っている。

10 ゴールドディスクを獲得したのは38年後のことだった

1976年のリリース当初、売り上げが伸び悩んだ『Ramones(ラモーンズの激情)』。ビルボードのチャートでは111位にまでしか伸びず、発売からの1年でたったの6,000枚しか売れなかった。しかしアルバムの評判は、時が経つと共に上昇し、今では最も神聖な芸術作品だと称され、米国会図書館にも登録されているほどだ。
アルバムの売り上げと、この素晴らしいアルバムの内容がようやく一致したのは、21世紀に入ってのこと。リリースからほぼ38年後の2014年4月13日に、『Ramones(ラモーンズの激情)』は50万枚のセールスを記録し、アメリカレコード協会によってゴールドディスクに認定された。

Translation by Miori Aien

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