(Photo: Gijsbert Hanekroot/Getty)


『言いだせなくて』 (1980)


この曲は、ベース・プレイヤー、ティモシー・B・シュミットの代表曲であるが、フライは終盤の感情に訴えかけるようなギター・ソロであわや主役の座を奪っている。ジョー・ウォルシュ、「フィンガー」ことドン・フェルダー、バーニー・リードンをメンバーに抱えるバンドにあって、フライのギタリストとしての腕は見過ごされがちだ。『言いだせなくて』は、フライがギターでも素晴らしいということを神々しく思い起こさせてくれる。

『恋人』 (1982)

イーグルス解散後2年も経たないうちに、グレン・フライはデビュー・アルバム『ノー・ファン・アラウド』からの『恋人』でソロキャリアを確立した。旧友のジャック・テンプチン(『ピースフル・イージー・フィーリング』『過ぎた事』の共作者)に共作を頼り、サックスが響き渡るメロウな『恋人』はチャートで15位を記録するヒットとなった。この曲はあっという間に書き上がったのだと言う。「僕らが一緒に作品を作っていた時、急に僕がこう言ったんだ。「ジャック、僕は前から、こんな感じの曲を書きたかったんだよ」」とフライは振り返る。「で、その一節をちょっと弾いてみて、サックスのメロディ・ラインを歌ってみたら、次の瞬間には2人で曲の半分を仕上げていたんだ。20分くらいの出来事だったよ。「うわ。こんなのどこから出てきたんだろうね」という感じだったね」

『スマグラーズ・ブルース』 (1984)

自分のすべての時間をイーグルスに費やすこともなくなったグラン・フライは、80年代に俳優業を試してみることができた。最初の仕事は、1985年のテレビドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』の『スマグラーズ・ブルース』と題されたエピソードでの麻薬密輸入業者役で、このエピソードのタイトルはフライの曲名からとられたものだった。当時は『特捜刑事マイアミ・バイス』の人気絶頂期で、この曲もホット100の12位まで上昇、ベストセラーとなったテレビドラマのサウンドトラックにも収録された。共作ジャック・テンプチン、悲惨な結末を迎える薬物取引の物語だ。

Translation by Kuniaki Takahashi

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