ボウイ・トリビュート舞台裏:ナイル・ロジャースが語る「全てはアート」の誕生秘話

「僕の心の中では、ボウイはすごく喜んでくれたと思ってる。」と話すグラミー賞授賞式でレディー・ガガと共にボウイへのトリビュート・パフォーマンスを披露したナイル・ロジャース。(Photo: Kevin Mazur/Getty)


ーこのトリビュート・パーフォーマンスへの参加は、何を意味しましたか?

デヴィッドからの最後の言葉は、僕へのメッセージ・ムービーだったんだ。お祝いのちょっとした動画で、彼が送ってくれたんだけど、すごく気持ちのよいものでね。僕のチャリティ団体『We Are Family Foundation』から、年間最優秀者人道主義者を受賞したんだけど、デヴィッドは、奥さんのイマンが同じ日にサンフランシスコから3千マイルも離れたところで表彰されてて、出席できなかったんだ。僕が彼をプレゼンターに選んでたから、スピーチの入った見事な動画を作ってくれたよ。だから今回の出演は、僕の人生を本当に変えてくれた人に対する、僕なりの感謝の方法だったんだ。だって『レッツ・ダンス』の前までは、僕はロックンロールの世界に受け入れがたい男だったから。ディスコ・サックスのキャンペーンの後で、自慢できることじゃないけど、1位を獲得した曲は80年のダイアナ・ロスだけ。それ以前は、『おしゃれフリーク』『グッド・タイムス』『愛してほしい』『ウィー・アー・ファミリー』っていう感じで、片っ端からドミノみたいに1位を次々とたたき出してたのにね。

ディスコ・サックスの後で、キャリアをもう一度考え直さなきゃいけなくて。82年のボウイまで何も当たらなかった。かなりダサく聞こえるけど、若くて何でもかんでも成功した後に、2年間失敗ばかりだったから「なんてことだ。僕の人生は終わった!」って思えてきたよ。それでどうなったかって言ったら『レッツ・ダンス』を作って一気に1位を獲得し、すぐ後にデュラン・デュランをプロデュースしたんだ。『ライク・ア・ヴァージン』が人生で一番成功したアルバムだね。


Translation by Miori Aien

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