オノ・ヨーコが語る、ボウイとの思い出、ジョンとのエピソード

ー今読んでいる本は?

私はいつも3冊同時に読むの。今読んでる一冊は『富と成功をもたらす7つの法則』(ディーパック・チョプラ著)よ。一見成功についての本みたいだから「それ読みたい!」ってみんな言うでしょうね。でも実際は、精神的に成功する方法についてとても良く書かれた本なの。私は紙に印刷された本が大好きで、今でもそうなの。

ー自伝の執筆について考えたことはありますか?

ないわ。それって、とても扱いにくものだと思ってる。私は他の人が嫌な気持ちになるものを書くことに気が引けるの。それが実際に嫌な人についてだったとしてもね。その人の子供や奥さんについて考えてしまうし、誰も傷つけたくないの。だから私が書いたら、つまらない本になるでしょうね(笑)。

ー成功の醍醐味とは?

それは、分からないわ。だってまだ成功してないから。世界は平和になってないでしょ。

ーそれがあなたの成功を判断する基準になってるわけですか?

そうね「それで終わり」とは言わないけど、私にとって重要なことのひとつよ。

ーリラックスするためにしていることは?

リラックス?私はそんなにリラックスしないの。いつも次のプロジェクトについて考えてるから。

ー今年の11月は、ジョンがロンドンでの個展に訪れた日、つまり二人が出会った日から50年になりますね。ジョンは虫眼鏡で「YES」の文字をのぞいたのですよね。あの作品は今、あなたにとってどんな意味を持っているのでしょうか?

当時、私は人生にとても苦労してたの。それで「よし、人生を変えよう」って思って、「NO」じゃくて「YES」の文字を書いたの。あの作品は私を救ってくれたわ。

Translation by Miori Aien

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