ジョージ・マーティンはいかにして世界を変えたか

もしもブルドーザーが朝の11時にアビーロードの壁をぶち壊して突っ込んできて、4人のビートルとジョージ・マーティンを消し去り、後には録音機材だけが残り、『ゼアズ・ア・プレイス』が最後の曲となっていたのだとしても、その気持ちの伝え方、感じ方、生き方は、やはりロックンロールの歴史の頂点であるといえるだろう。ビートルズがそこまでやれただけでも驚きなのだ。サウンドは最初から全く新しかった。その存在は巨大で、世界の方が腰を曲げたり伸ばしたりして、ビートルズのための場所を作らなければならなかった。ジョージ・マーティンは、音楽業界でこんなアルバムが可能だと考えた唯一の人物だった。だからこそ、彼がいなければこんなことは可能ではなかったのだ。だからこそ、世界はいつまでも、ジョージ・マーティンに感謝をすることになるのだ。

ジョージ・マーティンの追悼動画はこちらから

Translation by Kuniaki Takahashi

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE