グレイトフル・デッドが初めてレッド・ロックスで披露した『ウォーフ・ラット』を聴く

新発売のCDボックスセットには、初のレッド・ロックス公演を含む、今回が初のリリースとなる1978年7月の5公演の音源が収録されている (Keith Stieduhar)

1978年7月:初のレッド・ロックスで、グレイトフル・デッドは最高の『ウォーフ・ラット』を披露


伝説の『ベティ・ボード』音源を収録したCDボックスセット『July 1978:ザ・コンプリート・レコーディングス』が2016年5月に発売される


新発売のCDボックスセットには、初のレッド・ロックス公演を含む、今回が初のリリースとなる1978年7月の5公演の音源が収録されている。


2015年は、グレイトフル・デッドにとって記念すべき年であった。6月と7月、バンド結成50周年を記念した「フェア・ジー・ウェル」(さよなら)公演をもって、ライヴ活動に名目上の終わりを告げた。そして8月、コア・フォーのメンバー3人がジョン・メイヤーとタッグを組み、デッド&カンパニーを結成した。 

2016年もまた、この伝説的なバンドにとって多忙な年となる。6月には、デッド&カンパニーが再びツアーを開始。そして今回もまた、バンドの膨大なアーカイヴから過去の秘蔵音源が放出される。アルバム『シェイクダウン・ストリート』のレコーディング、さらにエジプトのギザの大ピラミッド前でライヴを行うなど、バンドの転換期となる年の実りある月にフォーカスしたCDボックスセット『July 1978:ザ・コンプリート・レコーディングス』が、5月13日にリリースされる。

この12枚組CDセットは、米国中西部で行われた5公演 ― カンザスシティのアローヘッド・スタジアム、これまで流出したことのないセントポールとオマハ、そして、コロラド州モリソンのレッド・ロックス野外劇場で初となる2公演を完全収録(78年7月8日のレッド・ロックス公演は、3枚組CDセットとして単体販売される)。収録された公演は、すべて伝説の『ベティ・ボード』音源(バンドの元エンジニア、ベティ・カンター=ジャクソンによるサウンドボード録音)。『July 1978:ザ・コンプリート・レコーディングス』は、バンド初の『ベティ・ボード』音源公式リリースとなる。その中から、8日のレッド・ロックス公演の『ウォーフ・ラット』が試聴配信されている。

Translation by Naoko Nozawa

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