グレイトフル・デッドが初めてレッド・ロックスで披露した『ウォーフ・ラット』を聴く



グレイトフル・デッドのアーキビスト、デヴィッド・レミューが、新発売のボックスセットについてコメントを寄せている。「私を含め、多くのリスナーにとって、脂が乗った77年の勢いが続く78年は、グレイトフル・デッドの歴史の中でもベストな年のひとつに数えられます」と、彼はローリングストーン誌に語った。「今回収録された5公演は、グレイトフル・デッドの30年にわたるライヴのキャリアの中でもベストといえる年のベストといえる週に行われたものです。オープニングの『バーサ』からエンディングの『ロンドンの狼男』まで、このボックスには驚異の名演奏が100曲近く収録されており、そのすべてが未発表音源なのです」

「このボックスセットに収録された最初の3公演は、完全未発表のサウンドボード音源です。失われたものと思われていた貴重な3公演が、今回初めて日の目を見ることになります。どの公演も、長年グレイトフル・デッドのエンジニアを務めたベティ・カンター=ジャクソンによる録音を、そのまま一切手を加えず収録しています。この3公演に、78年のベストライヴとして広く認知されている、バンド初となるコロラドのレッド・ロックスでのライヴ2公演を加え、まさにファン待望のボックスセットが完成しました」

「78年の『ウォーフ・ラット』は最高です。そして、このボックスセットには、ガルシアとハンターによるこの大作が3バージョン ― 公演1、公演3、公演5に ― 収められています。CD3枚組でもリリースされるツアー最後の公演、そしてボックスセットには、この超ロングバージョンの『ウォーフ・ラット』を含む、ファン垂涎の名曲がギッシリ詰まっています」






著名なコミック作家、ポール・ポープのアートワークをフィーチャーした、シリアルナンバー付きのCD12枚組ボックスセット『July 1978:ザ・コンプリート・レコーディングス』が15,000個限定で、また、CD3枚組の7月8日のレッド・ロックス公演がフィジカルおよびデジタルで、いずれも5月13日にリリースされる。

デッド&カンパニーのサマーツアーは、6月10日からスタートする。


Translation by Naoko Nozawa

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