エアロスミス、2017年に「さよならツアー」実施を検討

エアロスミスは2015年9月15日にモスクワでライヴを行って以来、公の場で演奏していない。タイラーはそれ以来ずっと、自身のカントリー・アルバムの微調整に時間を費やしてきたが、エアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーは今のところ聴いた曲に魅力を感じていない。「曲を聴いた時に彼を知らなかったら、「まあまあだな、次」って言うだろうね」とペリーはUSAトゥデイ紙に語った。「彼は「イヤッホー」と言いながら、ラインストーンの付いたひどいカウボーイ・ハットを被っている。このことについては言うべき言葉が見つからないよ」。

タイラーは当初、その皮肉に反応してペリーは「うらやんでいる」のだと言っていたが、今は少し穏やかな態度を取っている。「ジョーが何て言ったのか読んだよ」と彼は述べる。「でもジョーがいなかったら、今俺がしていることは絶対に不可能だっただろう。おかしいし矛盾した話だけど、落ち着いて考えれば分かることだよ。これ以上ないほどに明らかだ。メンバーの皆がいなかったら俺は何もできなかっただろう。だから感謝してもしきれないよ」。

エアロスミスが来年2017年にさよならツアーを開催することを選んだ場合、彼らは同様の方法を取ったベテラン・ロック・バンド勢の中では一番新しい例となるだろう。モトリー・クルーは2014年のさよならツアーに出る前、「ツアー活動停止合意書」にサインし、大晦日のロサンゼルス公演を最終公演とする全158公演のワールド・ツアーで、チケット売り上げが桁違いに増えたと言われている。

とは言え、多くのさよならツアーは本当に終わりというわけではない。シェールやオジー・オズボーン、LCDサウンドシステムなどは皆、二度とパフォーマンスしないと誓ったわずか数年後に活動を再開した。エアロスミスは、ジーン・シモンズ率いるキッスがさよならツアーを終えたわずか2年後の2003年に彼らとジョイント・ツアーを実施したので、この事実を分かっているはずだ。

話は変わるが、スティーヴン・タイラーは5月2日、ニューヨークのリンカーン・センターでスペシャル・ソロ・ライヴを行う予定だ。その収益は、タイラーが2015年に設立した、児童虐待を受けた女性のトラウマ克服を支援する組織のジェイニーズ基金に寄付される。

Translation by Shizuka De Luca

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE