ガンズ・アンド・ローゼズ、大成功のラスベガス公演2日目『ドント・クライ』を披露

「Not in This Lifetime」ツアーの2日目の公演で、楽曲『ドント・クライ』を演奏曲目に追加し、スペシャル・ゲストにセバスチャン・バックを迎えたガンズ・アンド・ローゼズ。(Courtesy of slash_indonesia via Instagram)

セバスチャン・バックと共に『マイ・ミシェル』も披露した、ガンズ・アンド・ローゼズ再結成公演レポート




4月9日土曜日の夜、ラスベガスで行われたガンズ・アンド・ローゼズのコンサートで2つの奇跡が起こった。開始早々起こった1つ目の奇跡は、足を骨折したアクセル・ローズがデイヴ・グロールから借りたフー・ファイターズの玉座に座って登場し、彼を疑い、批判する人たちに向けて中指を突き立てる最高のジェスチャーをして、「彼が時間通りに来た」ことである。




ベガス・ストリップから数ブロック離れた場所にある、T・モバイル・アリーナでの公演2日目、前座のアリス・イン・チェインズがショーを終えてからわずか1時間足らずで、ローズは「こんばんは」という温かい挨拶で会場の激しい拍手に応えた。ローズとギタリストのスラッシュ、ベーシストのダフ・マッケイガンのオリジナル・メンバーが再集結して以来、バンドにとってまだ3度目である今回の公演は、楽曲『イッツ・ソー・イージー』でスタートが切られ、その瞬間を撮影するために数千人が携帯電話を掲げた。

この晩の2つ目の奇跡は、3時間近く経った最後の最後に起こった。賑やかな『パラダイス・シティ』を歌い終えたローズが観客に向かって投げたマイクを、マイアミから友達とライヴに参加していたラッキーなファン、センター・ジョンソン33歳がキャッチしたのである。前日のライヴでもローズのマイクをキャッチすることができたジョンソンを除けば、普通のファンにとっては、それだけでも十分な奇跡と言えるだろう。




「今日ここに来られて最高だったよ」と、マイクを掴み取り、両手を踏みつけられた直後のジョンソンは語った。「マイクがちょうど俺の前に転がっていたんだ」。彼は9歳の頃からバンドのファンで、後期のガンズ・アンド・ローゼズのライヴ(ダフやスラッシュのソロバンドも)を何度も観てきた。「アーティストとして昔の彼らは尊敬しているけど、いつも全く同じ曲ばかり演奏していた。言うまでもなく、今の彼らの方が何千倍も好きだよ」。







オリジナルのGN’Rは、うわべだけのファンでも各メンバーの名前を言えるほどのバンドだった。ファンは結成メンバー5人全員の再集結を見ることはできなかったが、看板メンバー3人が集結した、上手くいきそうなバンドをもう一度見ることができて、さぞ興奮したことだろう。バンドは、ギタリストのリチャード・フォータスのみ、前線の新メンバーとして迎えたが、ドラマーのフランク・フェラーやキーボード奏者兼パーカッション奏者のディジー・リード、キーボード奏者のメリッサ・リースは後方メンバーのままである。


Translation by Shizuka De Luca

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