「アクセルの声はあのバンドにもってこいだもんな」と、ローリングストーン誌にアリス・クーパーは話してくれた。
アリス・クーパーは、アクセル・ローズがAC/DCのワールド・ツアーの残りの日程で、フロントマンを務めるというニュースに興奮を隠せないようだ。「なんてユニークな組み合わせなんだって感じだね」こうローリングストーン誌に話してくれた。「コンサートのチケットを持ってる人たちは、プラチナチケットを手にしたってことだよね。だって行きたくないヤツなんか、いないだろ?」
2016年夏には、自らが率いるスーパーグループ、ハリウッド・ヴァンパイアーズのツアーが決定しているアリス・クーパーは、おそらくバンドの元ベーシストでガンズ・アンド・ローゼズ(GN’R)に復帰したダフ・マッケイガンから、この知らせを聞いたのだろう。「最初はエイプリルフール的な嘘だと思ったんだ」こうアリスは言うと、次のように続けた。「"勘弁してくれよ"って感じでさ。でもそれから考えて、"彼の声はあのバンドにもってこいだもんな。これは上手くいくかもしれない"って言ったんだ」
アクセルがゲストボーカルに参加するのは、AC/DCのフロントマンを約40年務めたブライアン・ジョンソンが、聴力を失う危険性を回避するためにツアーから離脱したことが理由だ。このGN’Rのフロントマンであるアクセル起用の決定は、4月16日に AC/DCの公式サイトで正式に発表されており、サポートを申し出たアクセルに対する感謝の気持ちが綴られている。アクセルをゲストに迎えるAC/DCは、5月初旬から6月中旬にかけてヨーロッパでスタジアム・ツアーを行う。
2016年春、ロックバンドAC/DCは北米ツアーの延期を発表すると同時に、ファンにチケットを捨てないように呼びかけていた。アクセルの参加が決定したことで、バンドは近く振替10公演の日程を発表するものと思われる。
またGN’Rもスタジアム・ツアーが決まっている。ダフ・マッケイガンとスラッシュが正式復帰したばかりのGN’Rだが、4月に入ってから既にいくつかの再結成ライヴを実現させてきた。4月16日に コーチェラ・フェスティバルに出演した際には、AC/DCのアンガス・ヤングをステージに迎え、AC/DCの『Whole Lotta Rosie』と『Riff Raff』を披露している。(詳しくは、
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アリス・クーパー、ジョニー・デップ、エアロスミスのジョー・ペリー、アルバム『ユーズ・ユア・イリュージョン』時代のGN’Rのドラマー、マット・ソーラムによるハリウッド・ヴァンパイアーズもまた、2016年夏に18公演のツアーを控えている。同ツアーでは、ストーン・テンプル・パイロッツのロバート・ディレオが、マッケイガンの代わりを務め、ベースを担当することになるようだ。「ダフがいないのは寂しくなるけど、[ロバート]とマットは息ぴったりな演奏をすると思うんだ」ジョーはローリングストーン誌にこう話している。「かなり良い組み合わせになると思うよ」