プリンス、遺書発見されず実妹が遺産管理の権利を要請

プリンスが遺言を残していなかったこと、遺産管理人の任命の要求をしたことを 、実妹のタイカ・ネルソンが発表した。(Photo By Kevin Winter/Getty Images)

プリンスの妹であるタイカ・ネルソンが、兄の遺産の特別管理人となることを要請。また死因に関しては、プリンスの緊急搬送および死と鎮痛剤の関係性が、主に調査されているという。

AP通信によると、裁判所はプリンスの数百万ドルと言われる財産は一時的に信託会社ブレマー・トラストが管理すると4月27日の電話会議で述べていると報じた。裁判所はプリンスには遺言がなかったことを認めている。

ブレマー・トラストはプリンスの資産を6ヶ月間、あるいは代表人が指名されるまで管理することになった。

プリンスの妹であるタイカ・ネルソンが、遺書が存在しないことを明らかにし、ミネアポリスの裁判所に、遺産の管理をするために特別遺産管理人として任命してもらうことを要請する文書を提出したことを報告している。

タイカはプリンスの唯一の実妹である。プリンスには他に、存命の異母姉1人と異父兄弟が2人いる。またプリンスは亡くなった当時は独身で、子供もいない。報道によると、裁判所に提出した文書で、タイカはブレマー・トラスト社を遺産管理会社として任命することも要請したという。ちなみにブレマー銀行は、長年プリンスに金融サービスを提供していた。

長くプリンスの弁護士とマネージャーを務めていたL・ロンデル・マクミラン氏は、AP通信に対して、遺書の存在をはじめ遺産に関するコメントを拒否している。しかしマクミラン氏は、「どのような形で関わったとしても、彼の遺産が正しい方法で守られるように最善を尽くすつもりです」と発言している。マクミラン氏は、マイケル・ジャクソン、ザ・ノトーリアス・B.I.G.、サミー・デイヴィスJr.の遺産を担当したことがある。

公式な発表はまだされていないが、数週間の間に動きがある見通しだ。またミネソタ州の法律では、遺言検認裁判所に極秘に遺言書を提出することができる。もしもプリンスが提出していた場合、遺言書とそこに書かれた管理人や相続人の名前は、死亡証明書が発行された後に公表されるとみられている。しかしプリンスの死亡証明書は、検視官から未だ発行されておらず、また4月22日に行われた司法解剖では、死因が特定されていない。当局は薬物検査の結果を待っている段階であるが、結果判明には数週間かかる可能性があるとしている。

Translation by Miori Aien & Kise Imai

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