プリンスのワイルド伝説12選

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「エホバの証人」に改宗し、布教活動を実施(2001年)



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「誰も神を信じなくなってしまったから、のけ者になった気がする」これはプリンスが英NME誌に話した言葉だ。この発言から5年後、プリンスはスライ&ザ・ファミリー・ストーンの元メンバー、ラリー・グラハムとの長い話し合いの後に、エホバの証人に改宗している。これは、セックスシンボルとして知られたアーティストにとって、そのイメージに反する行動であった。それまでにもスピリチュアルな考えを言及してきたプリンスではあったが、2001年にラリーと一緒に一軒一軒訪問する布教活動を行ったことが、改宗という意外な道へと導いたのだ。ミネソタ州イーデンプレーリーに住むあるユダヤ人の家族が、ミネアポリス・セントポールの地元紙スター・トリビューンに、よりによってヨム・キプルの日(贖罪の日)に、玄関先に2人のミュージシャンが立っていたという当時の様子を振り返っている。「2人はエホバの証人について話し始めました」家族の一人はこう記憶している。「それで、“あのね?あなたたちが訪問してるのは、ユダヤ人の家ですよ。興味はありません”と伝えました。すると[プリンスが]“話を最後まで聞いてくれるかな?”と言ったんです」


英タブロイド紙の付録でニューアルバムを無料配布(2007年)


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プリンスと音楽業界は度重なる争いを繰り返したものの、2000年に入るとその関係は少しばかりか修復されたように思われていた。しかし2007年、英タブロイド紙デイリー・メールがプリンスと提携し、ニューアルバム『プラネット・アース~地球の神秘~』のCDを200万人の読者に付録として無料配布すると発表すると、再び対立が勃発した。しかもこの無料配布は、同アルバムの公式リリースより約1か月先行して行われるというものだったのだ。デイリー・メイル紙に掲載された付録の宣伝記事で、プリンスはその理由を「俺の音楽と言葉を、可能な限り多くの人に広める方法なんだ。こういう直接的なマーケティングは、大変な時期を迎えてるレコード業界の投機ビジネスに、俺が従う必要がないことを証明することになる」と説明していた。当時プリンスが所属していたコロンビア・レコードは、無料配布について知らされておらず、この騒動はレーベル側が同アルバムの英国でのリリースを中止するという仕返しで、さらなる盛り上がりを見せることとなった。

Translation by Miori Aien

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