プリンスの遺族が声明文を発表「追悼式、葬儀、慰霊式などは行われていない」

プリンスの死から2日後の4月23日、プリンスの代理人であるイヴェット・ノエル・シューレは、プリンスの亡骸は火葬され、「埋葬場所は公表しない」という声明を発表した。「数時間前、家族、友人、ミュージシャン仲間など少数の親近者によってプリンスとの美しいお別れの儀式がプライベートな形で行われました」とノエル・シューレは付け加える。「現時点では、皆様には、プリンスの遺族や親しい友人たちを慰めるための祝福と祈りをお願いしたいと思います。(略)近々、音楽による記念行事についてお知らせできる予定です」。

プリンスのドラマーを務めたシーラ・Eは、このプライベートな儀式に出席した1人だが、この儀式について次のように語っている。「とても厳粛で静かな式だったわ。彼の歌を演奏し、彼の曲を小さな音量で流したの。聴くのがとても辛かった。中には特に辛くて聴けない曲もいくつかあったわ」「後から誰かがこう言ったの。"ここに座って彼がこれまでに録音した曲を繰り返すことなく1つ1つ聴き続けたら、終わるのに数週間かひと月くらいかかるだろう"って。彼ほど多くの曲を持っている人はいないわ。でも辛かった。嘆き、悲しんでいる人がたくさんいた。私たちは皆で支えあったわ」。

だが、2週間前のこの儀式に続いて、プリンスの遺族はプリンスの公開追悼式を、遺族による"正式な"イベントとして発表すると約束している。

「プリンスと彼の音楽は、非常に多くの人々に影響を与えており、それは、私たちが彼の人生と彼の遺産を正しい方法で祝福するようにとの啓示だと感じています」とその声明は続く。「私たちは、皆様の忍耐に感謝すると共に、皆様から注がれた愛情、頂戴したご支援と弔意に慰められております。私たちは、私たちのプリンスに対する祝福とお別れを、世界中の皆様とご一緒することを心から望んでおります。詳細は追ってご連絡いたします」。

家族の声明は、彼が死後の財産の処分についての指示を残さなかったことから、プリンスの遺産相続を監督するミネソタ州地方裁判所が、ニセの相続人の排除を目的とした彼の毛髪によるDNA鑑定の実施を命令したのと同じ日に到着している。5月9日、長期化が予想されるプリンスの遺産に関する法廷闘争の幕開けは、ミネソタの裁判所で比較的穏やかな出だしで始まった。

Translation by Kise Imai

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