『シングル・レディース』や『XO』を超える人気ソングは?
ソロとしてのキャリアをスタートした2000年代の初めから、優れたシングルを次々とリリースしてきたビヨンセ。彼女の人気がさらに高まるにつれ、彼女の曲が持つカルチャーへの影響もますます強くなった。この歌姫が自身の音楽に文化的価値をもたらしたことを最もよく表しているのが、ニュー・シングル『フォーメーション』と、数年前にサプライズ・リリースしたセルフタイトル・アルバムだ。今回は最新アルバムの発売を記念して、ビヨンセのシングル曲の人気投票を実施した。それでは読者が選んだベスト・ソングを紹介しよう。
『ベイビー・ボーイ』(Baby Boy)
セクシーで心地よいダンス・ソング『ベイビー・ボーイ』。ジャマイカ歌手のショーン・ポールとタッグを組んだことで、ビヨンセのダンスホール・レゲエへの新たな取り組みは成功を収めた。R&Bシンガーとレゲエ・アーティストのスタイルは戯れるように絡み合い、歌詞を通してビヨンセが描き出す幻想のように、魅惑的なサウンドに仕上がっている。
『パーティション』(Partition)
セックスを大胆に描写した『パーティション』。脈打つベースラインのリズムに乗り、性への欲求を包み隠さずアグレッシヴに表現する。歌の後半でビヨンセは、フェミニストはセックスを嫌うという説を取り上げた映画『ビッグ・リボウスキ』の1シーンをフランス的にアレンジしている。