レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、謎めいた新プロジェクトを始動

とある情報筋が、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの謎のプロジェクト「Prophets of Rage」の内容について語る。(Photo by Robert Gauthier/Los Angeles Times via Getty Images)

「Prophets of Rage」は「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの再結成」ではない。バンドと近しい情報筋が、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの謎深まるプロジェクトについて言及。

5月17日、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンはツイートでファンをProphetsofrage.comへと誘導した。この新サイトでは、5月31日(現地時間)に向かってカウントダウンが始まっている。この謎めいたウェブサイトと、ロサンゼルスに突然現れた「Prophets of Rageのために準備をしろ。パーティは終わりだ。2016年夏」と書かれたポスターとの関係性に気付いたファンの間では、さまざまな憶測が飛び交っている。

モトリー・クルーのベーシストの ニッキー・シックスと、ザ・ルーツのドラマーの クエストラヴもこれに反応し、バンドの曖昧なメッセージの意味を推測している。クエストラヴは、「たったの16年か。なんなんだよお前ら?!」とツイートした。またCleveland.comは、バンドが共和党全国委員会で反トランプ運動の一環としてライヴを行うのではないかと推測している。このニュースはインターネット上で大きな話題を呼び、アクセスが集中したProphetsofrage.comはダウンしかけた。

バンドに近しいある情報筋はローリングストーン誌に、「これはレイジだけの再結成ではない」と、これまでのファンの憶測が間違っていることを指摘した。また「それ以上のこと。多くのことが始動していて、興奮するようなことがたくさん発表される」とも話している。

このプロジェクトには、「複数のレイジのメンバー」が携わっているという。情報筋はまた、コンサートが開催されることを認めている。「それが1公演か5公演かは分からない」と話し、さらに「別の発表がこれからされる」と続けた。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの最後にリリースされたアルバムは、2000年の『レネゲイズ』で、同年にヴォーカリストのザック・デ・ラ・ロッチャがバンドから脱退している。その後、メンバーは他のプロジェクトで活動していた。ギタリストのトム・モレロは、The Nightwatchman(ザ・ナイトウォッチマン)名義でアルバムをリリースしてきた。また、トム、ベーシストのティム・コマーフォード、ドラマーのブラッド・ウィルクの3人は、クリス・コーネルと共にオーディオスレイヴを結成し活動していた。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは、再結成した2007年にワールドツアーを成功させ、2011年にはL.A.ライジング・フェスティバルで、一夜限りのライヴを実現させている。また2015年に、ローリングストーン誌がバンドのコンサートの予定を尋ねた際、ティムは「なんでも可能性はある。俺たちはまだ解散してないし、またパフォーマンスするかもしれない。今の時点では何も計画はないけど、未来に何が起きるかは誰にも分からない」と話していた。

Translation by Miori Aien

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