ビーチ・ボーイズ、1966年の極上ライヴ『神のみぞ知る』を聴く

(Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images)


当時の状況は、ブライアン・ウィルソンがバンドのツアーに帯同するのを止め、スタジオにこもることにした時期にあたっており、ベースの代役にはブルース・ジョンストンが起用されていた。しかし、Ian RustenとJon Stebbinsの詳細な記述で知られる『The Beach Boys in Concert』によると、ウィルソンは友人のMike Vosseとともにミシガンに飛んで、ライヴ・アルバムになる可能性も踏まえて、ステージを録音していたのだという(「全曲が録音されたんだ。こんなライヴ盤が発売されていたらどうなっていただろうね」とマイク・ラヴは笑っている)。ウィルソンは10月22日のライヴではほぼ裏方に徹していたのだが、メンバーにステージまで引っ張り出されて、『ジョニー・B・グッド』でベースを演奏している。この書籍には、これを見ていたファンの1人の言葉が次のように引用されている。「アンコールの最後にブライアンが出てきた時には本当に現実ではないみたいだった。とてもとても良い思い出になった」。『ペット・サウンズ』は世界的なセッション・プロと録音されたものだが、ビーチ・ボーイズはこの作品で、そのうねるようなハーモニーを含め、ライヴでも楽曲を素晴らしく再現することができていたことを証明している。この曲の直後には、彼らはライヴではじめて『グッド・ヴァイブレーション』も披露しているのだ。

ウィルソンは『神のみぞ知る』を、今行っているツアーのハイライト曲だとしている。「素晴らしい曲、素晴らしいアルバムだね」と彼は語っている。「長い時間をかけて、みなさんが価値を認めてくれたくれたことをうれしく思っている」



Translation By Kuniaki Takahashi

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