レディオヘッド、1990年代以降の人気ソング・ベスト10

2位 『ハウ・トゥ・ディサピア・コンプリートリー』

レディオヘッドの楽曲には悲しい曲が多いが、『キッドA』の収録曲である『ハウ・トゥ・ディサピア・コンプリートリー』に匹敵するほどのものはないだろう。どのバンドメンバーもこの曲の着想について語ったことは一度もないが、非常に暗い場所から来ていることだけは間違いない。おそらくダブリン市内を流れるリフィー川を参照する限りアイルランドのどこかだろう。1万回でも聴くことができるタイプの曲であり、この曲がかかっている時は、人生のすべてが完全に停止するだろう。バンドはこの曲を今でも定期的にコンサートで披露している。

1位 『ゼア、ゼア』

レディオヘッドは、2003年に発売されたアルバム『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』制作の際、再びギターを活かし、やや伝統的なロック・アルバムを作る時期が来たと判断した。このアルバムに触れる初めての機会が得られたのは、アルバム発売の数週間前に『ゼア、ゼア』がシングルとして公開された時である。『The Boney King of Nowhere』という副題のついたこの曲は、グラミーの最優秀ロック・パフォーマンス賞にノミネートされたが、ウォーレン・ジヴォンとブルース・スプリングスティーンの『Disorder in the House』に受賞の座を奪われた。ザ・ホワイト・ストライプスの『Seven Nation Army』も同部門で受賞を逃したため、敗北したのは彼らだけではない。『ゼア、ゼア』は世界中のラジオで度々流され、『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』ツアーではショーのオープニング曲にされることが多かった。


Translation by Shizuka De Luca

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