プリンスの死因、オピオイドの過剰摂取と断定

プリンスは死を迎える前の数ヶ月間、ピアノ弾き語りツアー「Piano and a Microphone Tour」で各地を回っていた。4月上旬に予定されていたアトランタ公演は、本人のインフルエンザを理由にキャンセルとなったが、その埋め合わせとして4月14日にフォックス・シアターで複数回公演を行った。

プリンスの弁護士を務めるL・ロンデル・マクミラン氏は、彼が死を迎える前の日曜に本人と話したとAP通信に語っている。「彼は健康状態に問題はないと話していた」マクミラン氏はそう話している。「『また電話する』そう言われたんだ」薬物使用について質問されると、マクミラン氏は「懸念される薬物の使用はなかった」と答えていた。

プリンスの親族である故ローナ・ネルソンとデュエイン・ネルソンの代理人を務めるマイケル・パデン氏は、プリンスは10年以上前にもパーコセットとコカインへの依存に苦しんでいたと話す。「彼は若くして心臓発作で亡くなるだろうと、ローナは当時から彼の健康状態を懸念していた」パデン氏はスタートリビューン紙にそう話している。

プリンスが所有する不動産の資産価値は数百万ドルとされているが、遺産相続に関する文言は見つかっていない。プリンスの親族とその弁護士たちは、5月上旬にミネアポリス郊外で行われた裁判に出席し、プリンスの妹であるタイカ・ネルソンとカーバー群裁判官は、Bremer Trust社が一時的にその不動産を管理することで合意した。Bremer Trust社の代理人は、現在もプリンスの遺産相続に関する文言の有無について調査が進行中だとしている。同社はプリンスの無数の未発表音源が貯蔵されている保管室も、調査の対象となっていることを明らかにしている。

検死作業の完了後、最後の別れを告げに集まった親族と友人たちを前に、プリンスの死体は火葬された。「彼の親族と友人たちの心の傷が一刻も早く癒えるよう、どうか祈ってください」彼らの代理人が発表したコメントは、以下のように締めくくられている。「プリンスの残した素晴らしい音楽を讃えるイベントについては、後日詳細を発表いたします」

Translation by Masaaki Yoshida

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