公開が予定されているトゥパック・シャクール(2パック)の伝記映画『All Eyez on Me』は、他界したヒップホップの始祖の凍りつくような現実と、貧困から最高の名声を得るまでの過程を追うものだ。映画は、アメリカでは11月11日の公開が予定されているが、それはラスヴェガスのイースト・フラミンゴとコヴァルの交差点で殺害されたこのスターの没後20年目の約2ヶ月後となる。
この伝記映画の監督として座るのはミュージック・ビデオのヴェテラン、ベニー・ブームで、トレイラーにはニッキー・ミナージュの『Beez in the Trap』とワカ・フロッカ・フレイムの『Hard in Da Paint』のような現代のラップ曲が散りばめられている。無名のディミトリアス・シップJr.が今は亡きシャクールを演じ、映画は貧困から金持ちへという伝統的なストーリーを辿りながら、大きな野心を持ち、より大きな才能に恵まれた子供が、どのように周りの世界をその意思で変えて行ったかを描く。ジェイダ・ピンケットにキャット・グラハムが扮し、パフ・ダディ役にはステフォン・ワシントン、サイコな興行師のシュグ・ナイト役にはドミニク・L・サンタナが踏み込んだ演技を見せるという、当時の重要人物たちの雰囲気を捉えた配役がフィーチャーされており、昨年の夏に人気を博した『ストレイト・アウタ・コンプトン』と同様の圧倒的な成功が期待される。