2パックの伝記映画『All Eyez on Me』の予告編動画が公開

2016年11月11日にアメリカにて公開予定のトゥパック・シャクール(2パック)の伝記映画『All Eyez on Me』

ディミトリアス・シップJr.が2パックを演じ、ジェイダ・ピンケット、パフ・ダディ、シュグ・ナイトに扮する俳優陣も注目

公開が予定されているトゥパック・シャクール(2パック)の伝記映画『All Eyez on Me』は、他界したヒップホップの始祖の凍りつくような現実と、貧困から最高の名声を得るまでの過程を追うものだ。映画は、アメリカでは11月11日の公開が予定されているが、それはラスヴェガスのイースト・フラミンゴとコヴァルの交差点で殺害されたこのスターの没後20年目の約2ヶ月後となる。

この伝記映画の監督として座るのはミュージック・ビデオのヴェテラン、ベニー・ブームで、トレイラーにはニッキー・ミナージュの『Beez in the Trap』とワカ・フロッカ・フレイムの『Hard in Da Paint』のような現代のラップ曲が散りばめられている。無名のディミトリアス・シップJr.が今は亡きシャクールを演じ、映画は貧困から金持ちへという伝統的なストーリーを辿りながら、大きな野心を持ち、より大きな才能に恵まれた子供が、どのように周りの世界をその意思で変えて行ったかを描く。ジェイダ・ピンケットにキャット・グラハムが扮し、パフ・ダディ役にはステフォン・ワシントン、サイコな興行師のシュグ・ナイト役にはドミニク・L・サンタナが踏み込んだ演技を見せるという、当時の重要人物たちの雰囲気を捉えた配役がフィーチャーされており、昨年の夏に人気を博した『ストレイト・アウタ・コンプトン』と同様の圧倒的な成功が期待される。

その怒れる若者たちのグループが彼らを虐待した体制に反抗する描写は、観客たちの度肝を抜いた。トゥパックはほぼ間違いなく、金持ちとなった男で、半分ギャングスターで、半分ヒッピーで、彼の愛と平和についての信念と、彼を取り巻く環境に溢れた悪の総和に対する怒りとのバランスを永遠に取り続けているのだろう。素晴らしい台詞と優れた演技で、この映画は、成長しつつあるヒップホップ・シネマというジャンルに大きな注目を集めるきっかけになるかも知れない。

公開されたばかりの予告編動画は以下。

Translation by Kise Imai

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