ボブ・ディランのカヴァー・ソング人気ベスト10

4位 ロバート・プラント 『ワン・モア・カップ・オブ・コーヒー』


ロバート・プラントの2002年のアルバム『ドリームランド』には、ティム・バックリィの『ソング・トゥ・ザ・サイレン』、モビー・グレープの『スキップズ・ソング』、ヤングブラッズの『ダークネス・ダークネス』、そしてボブ・ディランの『ワン・モア・カップ・オブ・コーヒー』のカヴァー曲が収録されている。ディランの曲はもともとは1976年のアルバム『欲望』でエミルー・ハリスとのデュエット曲として録音されたものだ。プラントのカヴァーはそれほどの注目は集めなかったのだが、これはローリングストーン誌の読者には大いに受けた。ディランはそもそも『欲望』からの曲はめったに演奏しないのだが、『ワン・モア・カップ・オブ・コーヒー』については折に触れて"ネヴァー・エンディング・ツアー"で聞かせている。それでも2009年以降、ディランはこの曲に一度も触れていない。

3位 ガンズ・アンド・ローゼズ 『ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア』   


ボブ・ディランが『ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドア』を1994年の『MTVアンプラグド』特番で披露した時、多くの若い視聴者は同じことを考えたに違いない。「ガンズがカヴァーしているこの老人は誰なんだ?」。彼らは1987年からこの曲を演奏しており、1991年リリースの『ユーズ・ユア・イリュージョン』に収録、ラジオとMTVで大ヒットとなった。多くの人が「ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ、イエイ」という部分を歌詞の一部だと思ったことだろうが、実際にはそうではなく、アクセルのちょっとした味付けにすぎない。ディラン自身はこの曲を2003年以来演奏していないが、ガンズ・アンド・ローゼズのライヴで今でも演奏されている。

Translation by Kuniaki Takahashi

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