エアロスミスのジョー・ペリー、スティーヴン・タイラーの"さよならツアー"発言を語る

次のツアーをラストツアーと呼ぶか呼ばないかに関係なく、バンドが今後もアルバムを作るだろうとジョー・ペリーは考えている。

しかし、現段階でジョー・ペリーは、"さよならツアー"という考えを受け入れることができていない。「俺がどう感じるか、まだよく分からないんだ」と彼は言う。「実際にそれをラストツアーと呼んで、その後でブラッド(・ウィットフォード)とスティーヴンと一緒にステージに立てないことに対して、どう感じるか。それを想像するのは、俺にとって本当に難しいことなんだ」

「自伝を書くようなものなんだ。俺はいつも、書くことを先延ばしにしてきた。だって"これからも何か起きるはずだ"って思ってるから。でも、このツアーの後に何か起きたら、別の自伝を書くことができるんだよな(笑)。続編を書いて、どんどん付け足すことができる。だけど、現時点の俺たちの人生とキャリアを考えると、もしかしたら「よし、これがこの時代の終わりだ。でも新しい時代がすぐそこにある」って言うべき時なのかもしれない。だから俺は、"ラストツアー"って口にして、騒ぎ立てることはどうかなって思ってるんだ。でも、どうなるか見てみるつもりさ。もし本当にこれで終わりってことになるなら、今までいろいろあったキャリアの中でも、俺たちが終わりにより近づいてるということなんだろう」

ラストツアーという考えを完全に受け入れることに対する不安に反して、ジョー・ペリーは「(次のツアーが)ラストツアーになる可能性は高い」と話している。また彼は、"ラストツアー"と宣伝されるツアーに乗り出すことは、少なくとも彼にとって、エアロスミスのレガシーに新たな色を添えることになると考えている。

「俺はバンドのキャリアのハイライトとして考えているんだ」とジョー・ペリーは言う。「俺たちは他の事をほとんど全部やってきた。だからラストツアーも同じように試してみるかもしれない。何が起きるか見てみるんだ」

7月15日発売予定 のカントリー色濃いソロ・デビュー・アルバム『サムバディ・フロム・サムウェア』のプロモーション中のスティーヴン・タイラーは、米ラジオ番組『ザ・ハワード・スターン・ショー』で 「(エアロスミスは)"さよならツアー"を行うことになるけど、これは単純にその時期が来たというだけ」と、きっぱりとラストツアーについて肯定した。また彼は番組内で、ジョー・ペリーがこの計画を把握していることも認めている。さらに、ツアー期間についての質問に対して、「おそらく永遠に」と冗談交じりに答えていた。

一方のジョー・ペリーは、アリス・クーパー、ジョニー・デップ他から成る超豪華バンド、ハリウッド・ヴァンパイアーズとして、ツアーをまわっている。また彼は、イギー・ポップ、デヴィッド・ヨハンセン 、テリー・リード他をゲストに迎えたソロ・アルバムのレコーディングにも取り組んでいる。

Translation by Miori Aien

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE