ネオ・ソウル歌手エリカ・バドゥが監督を手掛けたミュージック・ビデオでは、ロバート・グラスパーがバドゥ扮する歌姫に翻弄される恋人を演じている。
エリカ・バドゥはロバート・グラスパーとコラボレートした楽曲『マイシャ(So Long)』のユーモアに溢れるミュージック・ビデオを監督した。グラスパーによるマイルス・デイヴィスのトリビュート・アルバム『エヴリシングス・ビューティフル』は、現在発売中だ。
映像はショーが始まる前の楽屋から始まり、バドゥは神経質でビートニクな歌姫サラ・ベラムを演じている。彼女はグラスパー演じるキーボード奏者でもある恋人の主張に、自分はミニマリストとしてのパフォーマンスに備えているのだと反論する。ベラムが歌うセットの照明は薄暗く、彼女はパフォーマンスのクオリティを超えて興奮状態となり、グラスパー演じるキーボード奏者は、彼女を慰めようとする。二人は依然として暗がりでじっと立っているミュージシャンたち ─ ドラマーのラシャド・『リンゴ』・スミス、ベーシストのブレイロン・レイシー、トランペッターのフレデリック・ヨネーを放置し続けている。
バドゥは、グラスパーがリメイクしたデイヴィスのコラボレーション・アルバムに参加するゲストのひとりだ。ジャズ・スタンダードに独自のヴィジョンを与えるために同アルバムに参加したアーティストには、イラ・J、ビラル、ハイエイタス・カイヨーテ、ローラ・マヴーラ、キング、スティーヴィー・ワンダーなど多彩な顔ぶれが名を連ねる。
Maiysha (So Long) 拡大バージョンMV