エリカ・バドゥは、デトロイトの団体がレイプ被害者とレイプ犯を割り出すのに手を貸そうとしている。
バドゥは、イベント管理会社ザ・ライト・プロダクションズと提携して、8月12日のデトロイトのチェン・パーク・アンフィシアターで行われるコンサートの収益金の一部をアフリカン・アメリカン490チャレンジ(AA490)に寄付する予定だ。
この活動の名前は、一式のレイプ・キット(訳注:性犯罪捜査を目的として医学的証拠を収集・保存するための器具や文書一式)の検査を完了するのに490ドルのコストがかかることから付けられたものだ。デトロイト・フリー・プレス紙によれば、ミシガン・ウィメンズ・ファウンデーションがイナフSAID(Enough Sexual Assault in Detroit — デトロイトから性犯罪を無くそう)と連携したこのキャンペーンは、2009年にデトロイト市警察の倉庫で見つかった11,000以上の放置されたレイプ・キットの検査を目的としている。バドゥのコンサートからの寄付金は、この団体がレイプ事件を調査するのに役立てられる。
「イナフSAIDとAA490にとってとても大きな意味のある日になりました」とウェイン郡検察官、キム・ワーシーは声明で述べている。「エリカ・バドゥさんは音楽と作曲の分野でたいへんメジャーなタレントだということは誰もが知っています。彼女がその名声、才能、時間をこの仕事に貸してくれるということは、まさに奇跡という他ありません。忘れられた性犯罪被害者の方々のための正義に、驚くべき支援が与えられたのです」。
Okayplayerが伝えるところによれば、バドゥは販売したチケット1枚につき5ドルを、さらに1枚100ドルのレセプションのチケットと1人1,000ドルのVIPレセプションのチケットの収益金を490チャレンジに寄付する予定だ。これは、2017年までに657,090ドルを目標とするこのプロジェクトのファンドレイジングを大きく後押しするだろう。
490チャレンジの会長キム・トレントは声明で次のように語る。「エリカ・バドゥさんのように社会的関心の高さで素晴らしい経歴を持つアーティストが、デトロイトの黒人女性のリーダーたちと力を合わせてこうした社会的に重大な問題に取り組むということは、自然なことにならなくてはなりません。私たちの大義に、彼女がその素晴らしい才能を貸してくださることについて、私たちはとても興奮しています」。