ダミアン・ハースト、ジャン=ミシェル・バスキアらの作品が注目されるデヴィッド・ボウイの厖大なアート・コレクションが11月、競売にかけられる予定だ。"ボウイ/コレクター"三部制販売会は、亡くなったデヴィッド・ボウイの約400点以上の蒐集品が取り上げられ、総額で1300万ドル(約13億円)以上の売上が期待されている。
オークションに出品される作品のセレクションは、
サザビーズのウェブサイトで確認でき、作品の総図録は先行予約による購入が可能だ。ボウイのコレクションで注目されるのは、ダミアン・ハースト、フランク・アウエルバッハ、ヘンリー・ムーア、ジャン=ミシェル・バスキアらの現代美術の大家の作品と並んで、彫刻、デザイン家具、そして、イタリアのアッキーレとピエール・ジャコモ・カスティリオーニ兄弟による風変わりなレコード・プレイヤー"シックスティーズ"などがある。
ファッションや舞台演劇のように、アートは長い間、ボウイの音楽とオーラに深く結びついていた部分だったが、サザビーズはこのミュージシャンの美術品収集家としての一面については、「ほぼ完全に世間の目から隠し続けていたようだ」と指摘する。
サザビーズ・ヨーロッパの会長、オリバー・バーカーはボウイのコレクションについて、「偏りのない、台本なしの自然で、控えめなもの」と付け加え、「20世紀の偉大なクリエイティヴな精神を持つ人物の個人的な世界、彼のユニークな視点をご提供できるでしょう。」と語った。
ボウイのコレクションのハイライトは、ロンドンのサザビーズで7月20日から8月9日まで展示される。その後、9月20日と21日にロサンジェルス、9月26日から29日まではニューヨーク、そして10月12日から15日まで香港で展示される。本番のオークションは、ロンドンで11月10日と11日に開催される予定だ。
"ボウイ/コレクター"オフィシャルサイト