レッチリ、ミュージック・ビデオ 人気ベスト10

本誌読者を対象に行われたリーダーズ・ポールで選ばれた、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベスト・ビデオ10作(Photo by Michel Linssen/Redferns)

『スカー・ティッシュ』『ギヴ・イット・アウェイ』を抑えて1位に選ばれたのはあの曲!!

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲はどれも唯一無二のファンキーなエナジーに満ちているが、メンバーの強烈な個性とライブの熱狂を反映したミュージック・ビデオは、その音楽に負けず劣らずインパクトのあるものばかりだ。全身を銀色に染めた4人が砂漠で踊り狂うものから、タクシーの運転手による誘拐劇まで、どの作品もバンドの飽くなき探究心を反映したユニークなものばかりで、曲に新たな魅力をもたらしている。ローリングストーン誌の読者投票で選ばれた、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベスト・ビデオ10作を以下で紹介する。

10位『キャント・ストップ』

マーク・ロマネクが監督を務めた『キャント・ストップ』

その馬鹿馬鹿しさがレッド・ホット・チリ・ペッパーズの魅力の1つであることに異論を唱える人はいないだろう。どこか抽象的でコンテンポラリー・アートを思わせる『キャント・ストップ』のビデオは、バンドのそういった部分を見事に表現している。マーク・ロマネクが監督を務めた本作は、エルヴィン・ヴルムの『1分間の彫刻』にインスパイアされたという。2003年作『バイ・ザ・ウェイ』からシングルカットされたこの曲のビデオで、様々なモチーフを手にしてポーズをとるメンバーは、気がむくままに音楽とは何の接点もないストーリーを紡いでいく。


9位『ギヴ・イット・アウェイ』

フランス出身のファッションフォトグラファー、ステファン・セドゥナウィが監督を務めたモノクロのミュージック・ビデオ『ギヴ・イット・アウェイ』

彼らにとって初のナンバーワンシングルとなった『ギヴ・イット・アウェイ』のミュージック・ビデオは、バンドのトリッピーでエキセントリックな面を存分にアピールしてみせた。フランス出身のファッションフォトグラファー、ステファン・セドゥナウィがモノクロで撮影したこのビデオでは、全身を銀色に染め上げ、風変わりな衣装を身にまとったメンバーが、ファンキー・ラップ・ロックのエナジーを体現するかのように、砂漠の真ん中で踊り狂う。

8位『カリフォルニケイション』

カリフォルニアの風景と幻想を再現したビデオゲームの世界をメンバーが駆け抜ける、2000年発表の『カリフォルニケイション』のミュージック・ビデオ

2000年発表の『カリフォルニケイション』のミュージック・ビデオの舞台は、カリフォルニアの風景と幻想を再現したビデオゲームの世界だ。3Dキャラクターと化した各メンバーは、架空のカリフォルニアを所狭しと駆け巡る。無限に続くフレームの中で演奏する本物のメンバーたちは、やがて3Dの世界へと迷い込む。

Translation by Masaaki Yoshida

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