ローリングストーン誌がオススメする、LAのクールなもの5選

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素晴らしいストリートアートから夜遅くまでのお祭り騒ぎまで、ロサンゼルスの街で見つけた5つのクールな物事を紹介しよう。

ロサンゼルスはロックなだけでなく、華やかさと美しさを併せ持つ街として、常に予想を裏切り続けている。もちろん、多くの人は富と名声を求める気軽な短期滞在者の街として片づけるが、最近オープンした、来場者がシンディ・シャーマンやロバート・メイプルソープ、村上隆のようなポップアーティストを間近に感じられる美術館『ザ・ブロード』でも明らかなように、活気のあるアートシーンにおいては別の見方があると言えるだろう。またLAは昨年『ヴィンテージ・ノーホー』のような街の新しい壁画プログラムでもわかるとおり、古い作品を保護しながら新しい作品を奨励するなど、ストリートアートに誇りを持っている。

そう遠くはない道の先で ─ 20分未満の、もしあなたがそれを信じられるのならば ─ LAっ子はラニヨン・キャニオンをハイキングしてストレスを発散させたり、あるいはカルバーシティの有名な階段を駆け上がる前に、シルバーレイクの人気レストラン『アリメント』のスペルト小麦で作ったマッケロンチーニやヘダイのグリルに夢中になる。カルバーシティでは、市内に偏在する小型のショッピングセンターと互角の勝負をする新しい商業施設『プラットフォーム』の中に、イソップやマガジン、ヴァン・ルーウェン・アルチザン・アイスクリームがオープンしたばかりだ。そして素晴らしい韓国料理も忘れてはならない。シェフのクリス・オーが、トマホークステーキからポップロックキャンディーを散りばめた蒸留酒入りのスイカまで全てを食卓に出すコリアン・バーベキューの店『Hanjip』は、カルバーシティでの地位を強固なものにしている。

その一方で、LAのナイトライフはパンクカルチャーのルーツを維持し続けている。ノイジーで、あらゆる年代の人々に定番のアートスペース『ザ・スメル』は、現在駐車場のために閉鎖の脅威の下に残っているとはいえ、およそ20年もの間その場所にあり続けている。ノース・ブロードウェイ沿いで1915年から営業を続ける人気のバー『ザ・エアライナー』は、実験的なヒップホップやエレクトロニック・ミュージックで成功を収め、毎週水曜日に開催されるイベント『ロウ・エンド・セオリー』は高い人気を誇っている。一方その他の人は、明らかにハリウッド志向の人気スポットではなく、多くの風変わりな場所のひとつであり、通常は忘れ去られている『ハリウッド共同墓地』で野外ライブに参加するというユニークな体験をするために、クラブ空間を避けることを好んでいる。

Translation by Yuka Ueki

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