エアロスミスの隠れた名曲、人気ベスト10

2位 『ノーバディズ・フォールト』

1976年に『ノーバディズ・フォールト』が発表された時、エアロスミスはこの曲をシングルとしてリリースしなかった。

1976年に『ノーバディズ・フォールト』が発表された時、エアロスミスはこの曲をシングルとしてリリースしなかった。『バック・イン・ザ・サドル』と『ラスト・チャイルド』はあらゆるラジオで流されていたが、真のファンの間で話題になっていたのは『ノーバディズ・フォールト』だった。2003年以降、この曲は一度も演奏されていないが、スラッシュやジェイムズ・ヘットフィールドをはじめ、カート・コバーンといったあらゆるミュージシャンが、エアロスミスの最高傑作のひとつとしてこの曲を挙げるのには理由がある。バンドはこの曲ほど激しく、力強い印象を見せたことがないからだ。エアロスミスはこの曲で最盛期を迎えた後、ドラッグ問題や内輪もめにより、バンドの根幹部分が揺らぎ始めていった。

1位 『折れた翼』

「ジョーイがくれた、このダンプスターで見つけたギターを手に取って、お香を焚き、『折れた翼』を書き上げた」とスティーヴン・タイラーは語っている。

1973年の冬、スティーヴン・タイラーが、マサチューセッツ州ニーダムでドラマーのジョーイ・クレイマーと同居していた家に引きこもっていた頃というのは、エアロスミスがまだ若く、売れないロック・バンドだった時代だ。自分では払えないような高額な税の請求を目にし、寒さの厳しい時期を怠惰に過ごしていたタイラーは地下室に入って悲しい歌を作った。「ツイナールとセコナールを少し飲んで、ジョーイがくれた、このダンプスターで見つけたギターを手に取って、お香を焚き、『折れた翼』を書き上げた」と彼は語っている。この素晴らしいバラードは、アルバム『飛べ!エアロスミス』の終盤に登場し、カヴァー曲『トレイン・ケプト・ア・ローリン』の次に配置されている。今、エアロスミス楽曲のなかで最も有名なバラードは『ドリーム・オン』(ロック史上においても最も有名なバラードのひとつ)だが、『折れた翼』が1970年代のラジオでも受け入れられていたとしたら、この曲が同じように愛されているのも当然と言える。

Translation by Shizuka De Luca

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