サウンドガーデンとパール・ジャム、25周年記念で「テンプル・オブ・ザ・ドッグ」を再結成

Photo by DGC Records

クリス・コーネルがアルバム発売25周年を記念した再結成と再発盤の発売について語る:「今までできなかったライヴをしたいと思った」

1991年、シアトル発の未来のロック・アイコン5人が、テンプル・オブ・ザ・ドッグとして1枚限りのセルフタイトル・アルバムをリリースした。このサウンドガーデンとパール・ジャムによるスーパーグループは、アルバム発売25周年を記念し、バンド初となる計5公演のツアーを実施するため、再結成することが決まった。今年11月、シンガーのクリス・コーネル、ギタリストのマイク・マクレディとストーン・ゴッサード、ベーシストのジェフ・アメン、ドラマーのマット・キャメロンの5人組が、フィラデルフィア、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シアトルでパフォーマンスを実施する予定だ。

「俺たちは今までできなかったことをしたいと思った・・・つまりライヴをして、25年前に活動をやめてしまったバンドがどんな感じになるのか見てみようと思っている。このツアーは誰も見たことがないようなものになるだろう。少し足を止めて自分たちがこのバンドでした功績を評価し、敬意を払いたい」と、コーネルは声明で述べている。

チケットの特別販売は、テン・クラブ、サウンドガーデン、クリス・コーネルのメーリングリストに登録されているファンを対象に7月27日水曜日まで実施され、一般販売は、現地時間29日金曜日の正午に開始される。チケットの購入1枚につき、クリス&ヴィッキー・コーネル基金とパール・ジャムのバイタロジー基金にそれぞれ1.5ドルずつ寄付される予定だ。

9月30日には、バンドのセルフタイトル・アルバムの発売25周年を記念し、パール・ジャムとサウンドガーデンのコラボレーター、ブレンダン・オブライエンがミックスを手がけた再発盤がUMeよりリリースされる。このセットは、CD4枚組のスーパー・デラックス・バージョンとLP盤2枚組バージョン、CD2枚組バージョン、CD1枚バージョンの計4種類で販売予定だ。

スーパー・デラックス・バージョンとCD2枚組バージョンには、スタジオ・アウトテイク5曲とデモ音源7曲(アルバム未収録曲2曲『Angel of Fire』、『Black Cat』も含まれる)が収録される。スーパー・デラックス・バージョンには、ライヴ映像やミュージック・ビデオなどが収録されたDVDが1枚入る予定だ。

テンプル・オブ・ザ・ドッグは、コーネルの親友でルームメイトだったマザー・ラヴ・ボーンのフロントマン、アンドリュー・ウッドが薬物の過剰摂取で他界した後、結成されたバンドである。彼は友人を失った悲しみを音楽に向けようと思い、まずマザー・ラヴ・ボーンのメンバー、ゴッサードとアメンに声をかけ、そのふたりがマクレディを勧誘した。最終的に、サウンドガーデンのキャメロンが参加し、すべての顔触れが揃うことになった。

Translation by Shizuka De Luca

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