エイミー・ワインハウス:知られざる偉大な未発表曲10選

Photo by Rob Verhorst/Redferns





『When My Eyes』
アルバム『フランク』のセッション前にレコーディングされたものの、最終的にアルバムに収録されなかった『When My Eyes』は、エイミーの想像力の頌歌だと解釈することができる。エイミーが願う彼女自身の在り方が列記され、明晰夢が歌われている。エイミーの夢の中のキャリアである、ローラースケートを履いたレトロなウエイトレスが登場するが、そんな彼女たちには、エイミーの音楽に影響を与えたダイナ・ワシントンやフランク・シナトラの名前が付けられている。また、エイミーが覚醒状態で逃げられない確信を歌う姿は涙を誘う。『When My Eyes』は、心と音楽が必要とした避難所となり、ドラッグとアルコールからの逃げ道を探すことになる以前のエイミーの時間を記録している。



『Trilby』
エイミーの揺るぎない内省性は、強い感情で溢れる非常に私的な内容の歌詞を多く生み出したが、彼女の自己分析が滑稽にも自らを卑下することに結びつくこともあった。そして、エイミーのその富んだ機知こそが、未発表曲『Trilby』の主役となっている。後の作品がより深刻な依存症に触れているのに対し、この曲では彼女の買い物依存症について歌われている。「あのね、私はキャリー・ブラッドショーよりもたくさんの靴を持ってるの。それから収納できないほどのたくさんの鞄もね」。それでもエイミーは満足できず、「もっと、もっと、もっと、もっと、もっと欲しいの!」と歌う。実際に『フランク』の収録中は、トリルビーハットをかぶったエイミーの姿が頻繁にカメラに捉えられている。

Translation by Miori Aien

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