オバマ大統領は心に響くエッセイを通じて、性別間の既成概念を捨てるよう国民に呼びかけた。
バラク・オバマ大統領は、グラマー誌にフェミニズムに関する感情のこもったエッセイを寄稿し、「性別間の既成観念や性差別の存在を容認している現在の文化や風潮を変革すべきである」とアメリカ国民に向かって呼びかけた。
エッセイの中でオバマ大統領は、夫としてまた父親として、サーシャとマリアの二人の娘たちがホワイトハウスという特殊な環境の中で成長する姿を見守ってきたことを回顧している。「我々アメリカ人が過去100年、50年、いや、さらに言うならこの8年間に成し遂げた進歩はめざましく、私の祖母たちの時代よりも私の娘たちが生きる今の方がより良い生活ができている」と書いている。
オバマ大統領は、同一労働同一賃金問題、性と生殖に関する権利、性同一性や性的指向に対する既成概念など、女性たちが今なお直面している数々の問題点を挙げた。また、大統領が法学フェローやイリノイ州議会上院議員だった時代に、ミシェル夫人が背負わねばならなかった不合理で不当な育児負担など、夫婦が体験した問題も明らかにした。さらに、父親のない子どもに対する偏見によって受けた影響についても語っている。