映画『ゴーストバスターズ』:オール女性キャストによるリブート映画

リブート版『ゴーストバスターズ』のメインキャラクターを演じるメリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、クリステン・ウィグ、レスリー・ジョーンズ。彼女たちは幽霊なんて全く恐れていない。(Photo by Hopper Stone)

怒れる映画オタクたちよ、括目せよ。女性たちはこのリブート作品で最善の行動をとったのだ。

大成功でもなければ大失敗でもない。女性キャラクターによるリブート版『ゴーストバスターズ』は、素晴らしく楽しい時間となった。同作のキャストが発表されてから今に至るまで、ネット荒らしたちはメリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグ、ケイト・マッキノン、そしてレスリー・ジョーンズのことを罵倒し続けてきた。あるろくでなしは、こんなことをツイートしていた。「新しい『ゴーストバスターズ』ではプロトンパックは使わないらしいよ。女たちは幽霊がいなくなるまで、やつらに向かってギャーギャー文句を言うだけだから」。ヒラリー・クリントンが抗エストロゲン剤で痩せたら、先に挙げた4人の女性と同じくらいに嫌われるだろうか? やはり嫌われるのだろう。

この抑えきれない戯言を罵倒することは、銃殺隊と向かい合ってマシュマロ(マシュマロマンを想像して)を作るようなものだ。映画オタクたちは態度を和らげて欲しい。この根性ある女性たちは、メインキャラの性別が入れ替わった『ゴーストバスターズ』が成功させるための最高のキャストなのだから。彼女たちは、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、リック・モラニス、アーニー・ハドソン、そして故ハロルド・ライミスの出演した1984年のオリジナル版を冒涜するために出演しているわけではないし、さらに言えば、オリジナル版の4人は1989年に公開された『ゴーストバスターズ2』で前作を台無しにした。どちらかといえば、ポール・フェイグ監督と共同脚本家のケイティー・ディポールドは、オリジナル版に対して過剰なまでの尊敬の念を示しているし、パッとしないカメオシーンのために前作のキャストの大部分を登場させ、かつて起こった出来事を詳細に説明してストーリーを築き上げている。

Translation by Yuka Ueki

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