新しい世代にザ・ビートルズを伝えるテレビアニメ『ビートバグズ』

『ビートバグズ』シーズン1は、Netflixで配信中。 各話でフィーチャーされた26曲に加え、シリーズのテーマ・ソング(『愛こそはすべて(All You Need Is Love)』)と数本のミュージック・ビデオがApple Musicで独占配信されている。11月4日以降はほかの音楽配信サービスでも購入可能となり、ベストコレクションとしてCD化される予定だ。11月18日には、シーズン2全26話がNetflixで世界同時配信される。『ビートバグズ』を観る子どもたちは、60~70年代にビートルズを聴いて育ったベビー・ブーマー、またテレビCMやボックス・セット、リマスター盤、2007年の『アクロス・ザ・ユニバース』などの映画で彼らの曲を聴いたことがあるジェネレーションXの人々に次ぐ、ビートルズ・リスナーの第三世代になるだろう。

「あの映画が公開された頃、娘は14歳でした」と、Netflixのテッド・サランドスは話す。「友達と一緒に5回も劇場へ観に行きました。6回目は私が連れて行ったのですが、映画が始まろうという時、娘が身を乗り出してこう言いました。『映画の中の曲は全部ビートルズが書いたのよ。彼ら、すごく有名になるわ』。娘にしてみれば、初めて聴く曲ばかりだったんです」。

2本の音楽をフィーチャーしたテレビ番組の企画が現在進行中のウェイクリー。まずは、スモーキー・ロビンソンを音楽総指揮に迎え、モータウンのヒット曲をフィーチャーしたNetflixの子ども向けアニメシリーズ第2弾。もう1本は、Lionsgate TV製作の、ボブ・ディランの曲から登場人物を描くAmazonのドラマシリーズだ。いずれもタイトルおよび公開日は未定。3歳の息子が『ビートバグズ』の編集作業を見て、たくさんの曲を覚えたと分かっただけで、今は満足だという。

「『アイ・アム・ザ・ウォルラス、クー・クー・カチュー』って歌いながら家中を歩き回るんじゃないかな」とウェイクリー。「子どもの頃、イエロー・サブマリンの中ってどんなだろう、エリナー・リグビーって誰だろう、歌がいつまでもずっと続くってどんな感じだろう、って空想していた記憶があります。そんなイマジネーションが今の私を作ってくれたんです」。

Translation by Naoko Nozawa

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