女優であり歌手のシェールはヒラリー・クリントンの選挙資金調達イベントで、共和党候補のドナルド・トランプについて「彼はアメリカを性的ストレートと白人だけの国にしようとしている」と非難した。
2016年8月21日(現地時間)、マサチューセッツ州プロビンスタウンで行われたヒラリー・クリントンの選挙資金調達イベントで、シェールはアドルフ・ヒトラーやヨシフ・スターリンを引き合いに出し、対立候補である共和党の大統領候補ドナルド・トランプを激しく非難した。「(トランプは)スターリンやヒトラーのような独裁者を思いおこさせるわ。彼らは"ドイツを再び偉大な国に"とどこかで聞いたようなことを言っていたわね。その頃ドイツ・マルクは25セントぐらいだったんじゃないかしら。そしてブレグジット(イギリスのEU離脱)に関しては、人々はもがき苦しんだ。彼らはとにかく現状に怒っていて、状況が今以上に悪くなるはずがないと思っていたのよ」というシェールの発言が、イベント参加者によってFacebookへ投稿されたビデオで明らかになった。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、『ビリーヴ(原題:Believe)』のシンガー(シェール)はスピーチの中で、クリントンを「この娘は難解な代数幾何学よりもタフ」と言い、過剰なまでに持ち上げていたという。しかしそれよりもシェールはスピーチのほとんどを対立候補への攻撃に費やし、トランプを「ダメ人間」呼ばわりした。