カニエ・ウェストの『Famous』MVで使われた人形、約4億円で売却の可能性

ロサンゼルスのブラム・アンド・ポー・ギャラリーで行われた展示会に出席したキム・カーダシアン。(Photo by Rachel Murray/Getty Images for Kanye West)

ブラム・アンド・ポー・ギャラリーの共同創立者は、物議を醸した人形たちを次なる展示会に送り出しながら、売却先を物色中かもしれない。

カニエ・ウェストの代理人は、そのような売却の話はないと報道を否定している。代理人は、「私たちはそのような高値の売買情報が報じられたことをとても光栄に思いますが、これまでに売価を明かしたことはありません」とローリングストーン誌に語った。「ウェスト氏の懸念としては、あれは芸術作品であるということ。再び『Famous』のMVが見られる日が来ることを、心から望んでいるのです」。

カニエ・ウェストの『Famous』のMVで物議を醸した人形たちは、ロサンゼルスのブラム・アンド・ポー・ギャラリーで展示され、ギャラリーの見積もりによれば、すべて合わせて400万ドル(日本円にして約4億1300万円)の価値になるという。同展は、ウェストのSaint Pabloツアーが始まる前日にオープンした。

ロサンゼルスのアーティスト、アーロン・アクセルロッドは「ざっと計算してみたけれど、あの人形たちを作るに50万ドル(日本円にして約5000万円)はかかっていると思う」といい、「これには驚いたよ。これまでに見た作品の中で最もクールだと思うけど、カニエ・ウェストだけに迷惑なものだね」と、ニューヨーク・タイムズに語っている。ギャラリーの共同創立者ティム・ブラムは、その評価を「いい概算見積もりだね」と評した。

生活感あふれる12人のヌード人形たちとは、カニエ・ウェスト本人、妻のキム・カーダシアン、元恋人のアンバー・ローズ、テイラー・スウィフト、ドナルド・トランプ、ジョージ・W・ブッシュら。アニマトロニックスの技術で制作された12人の人形たちは、MVの中でひとつのベッドをシェアしている。ギャラリーでの作品鑑賞は土壇場に召集させられたものだったので、売却情報については不確かである。ニューヨーク・タイムズによると、人形たちは今後いくつかの都市を巡回し、展示を行う可能性もあるという。

ウェストのチームのひとりは、ロサンゼルスでの展示後、人形たちは次の都市に向けて出発する予定だと明かした。「美術館のディレクターをしている友人がいるからね。この人形たちは、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ロサンゼルス現代美術館、アーマンド・ハマー美術館で鑑賞できるような作品だよ」とブラムも語っている。

Translation by Sahoko Yamazaki

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