元レイジ、ザック・デ・ラ・ロッチャ、10年ぶりの新曲を公開

元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのヴォーカリスト、エル・Pプロデュースによる新曲を発表(Photo by Christie Goodwin/Redferns)

元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのザック・デ・ラ・ロッチャ、エル・Pプロデュースによる10年ぶりの新曲『ディギング・フォー・ウインドウズ』を公開。

2016年9月8日(米国時間)、ザック・デ・ラ・ロッチャが実に10年ぶりとなる新曲を公開した。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの元ヴォーカリストは同曲で、現状に対する危機感を痛烈な言葉で表現してみせる。「蝕まれた未来 / 埃まみれの約束など信じない / 俺の投票用紙は白紙 / 与えられなかったも同然の選択肢」同曲が収録されるタイトル未定のソロアルバムは、来年にリリースが予定されているという。

攻撃的なビートとまとわりつくようなベースラインを特徴とする『ディギング・フォー・ウインドウズ』は、エル・Pがプロデュースを手掛けている。またマット・スウィーニーとニック・フックが、控えめながらそれぞれギターとキーボードで参加している。デ・ラ・ロッチャとエル・Pの2人は、2014年発表の『ラン・ザ・ジュエルズ2』に収録された『クローズ・ユア・アイズ(アンド・カウント・トゥ・ファック)』でも共演を果たしている。

デ・ラ・ロッチャの新曲は、ビットトレントを介して無料でダウンロードすることができる。公開に際し「カバー写真を撮影した故マヌエル・アルバレス・ブラボに感謝する」と彼はコメントしている。

デ・ラ・ロッチャの新作については、長い間噂だけが先行していた。2008年にはジョン・セオドアと共に、ワン・デイ・アズ・ア・ライオンとしてEPを発表しているものの、以降はわずかな客演を除けば目立った活動はしていない。

「ここ数年間、彼は制作活動に没頭しているよ」レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの元ベーシスト、ティム・コマーフォードは2015年にローリングストーン誌にそう語っている。「彼は素晴らしいミュージシャンだ。彼は自宅内に作ったスタジオで、ワン・デイ・アズ・ア・ライオンのフルアルバム制作に長い間取り組んでいるよ。同時に複数のプロジェクトを並行して進めたりしない彼にとって、今はあのバンドがすべてなんだよ」

Translation by Masaaki Yoshida

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