『OMG Posters: A Decade of Rock Art』で触れる、ディープなコンサートポスターの世界
フィッシュからフー・ファイターズ、ヴァンパイア・ウィークエンド、ブラック・サバス、そしてナイン・インチ・ネイルズまで、ファン垂涎の限定ポスターの数々を紹介。コンサートポスターの歴史を取り上げた『OMG Posters: A Decade of Rock Art』の冒頭で述べられているように、ミッチ・プットナムは2007年に限定もののコンサートポスターやアートプリントを紹介するウェブサイトを開設した。アーティストのアーロン・ホーキーによると、同サイトはポスターコレクター、映画オタク、アートディレクター、レコードコレクター、イラスト収集家、コミックマニア、デザインオタク等の間で不動の人気を誇るという。
同書の前書きで、グラフィック・デザイナーのオリー・モスは「色や構成、コミュニケーション、タイポグラフィー、そしてドラフツマンシップまで、アートワークにおけるあらゆる要素が求められるポスターデザイン以上にやり甲斐のある仕事はない」と述べている。同書にはOlly Mossのほか、Ken Taylor、Dan Grzeca、Richey Beckett等、世界的に有名なイラストレーターやデザイナーたちによるゴージャスな作品が数多く掲載されており、その多くはライブ当日に会場でのみ販売された限定品となっている。その中から、本誌編集部の間でとりわけ人気の高かった作品を以下で紹介する。
Daniel Macadam ピクシーズ 2015年5月ニューヨーク公演 アーティスト: Ken Taylor
年齢:40
ーあなたにとってポスターデザインの魅力とは?僕は自分のペースで仕事をするのが好きなんだ。音楽は僕の人生において欠かせないものだから、ギグのポスターデザインの仕事は大好きだよ。バンドのファンが買ったポスターを部屋に飾ってるのを見ると嬉しくなるんだ。デザイナー冥利に尽きるっていうのかな。あとポスターのデザインを通じて、バンドと信頼関係を築くことができるっていうのも魅力だと思う。関係が長くなるにつれて、両者の絆が深まっていくんだよ。
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Translation by Masaaki Yoshida