ポール・マッカートニー「ワンダフル・クリスマスタイム」ジャケット写真
ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーンからカニエ・ウェストまで。ローリングストーン誌が選ぶ史上最高のクリスマス・ソング16曲を紹介。ロックファンの多くは、クリスマス・ソングは一様にダサいと決めつけている。実際、そのほとんどがダサい。しかし、クリスマスの奇跡が起こり、素晴らしいホリデイソングが生まれることもある。1963年リリースのフィル・スペクターのクリスマスアルバムが良い例だ。しかし、運悪くジョン・F・ケネディが暗殺された日とリリース日が重なったため、当時は誰も「フロスティ・ザ・スノーマン」を歌おうとは思わなかった。このアルバムはウォール・オブ・サウンドの手法を用いた大作であり、スペクター作品の中でも指折りのLPであったものの、残念ながら大勢の人達が聴き逃してしまった。それでは、音楽史の中で最高の呼び声が高く、最も記憶に残っているクリスマスソングを16曲紹介していく。
ダーレン・ラヴ「クリスマス(ベイビー・プリーズ・カム・ホーム)」Photo by CBS/John Paul Filo /Landov
ダーレン・ラヴ自身がローリングストーン誌に語っているように、この音楽史上最高のクリスマスソングの制作には、3人のユダヤ人のミュージシャン(フィル・スペクター、ジェフ・バリー、エリー・グレニッチ)が参加していた。U2からレイトン・ミースターに至るまで多くのミュージシャンがこの曲をカバーしているが、ラヴの感情溢れる表現、そして、爆発的な歌唱力には及ばない。それでは、「レイト・ショー・ウィズ・デヴィッド・レターマン」でダーレン・ラヴの圧倒的な歌声を堪能しよう。ラヴは86年以降、ほぼ毎年この番組でこの曲を歌っている。
ジョン・レノン「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」Photo by Frank Barratt/Getty同じくフィル・スペクターがプロデュースした1971年発表のこの曲は、クリスマスソングというよりも、ベトナム戦争への反戦ソングだ。 ジョン・レノンとヨーコ・オノは全米の広告掲示板をハイジャックし、「ウォー・イズ・オーヴァー(イフ・ユー・ウォント・イット)」と宣言した。過去40年、この曲は元々のメッセージを時折失いながらも、クリスマスソングの定番になった。
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Translated by Rolling Stone Japan