ビートルズ・イン・ジャパン:浅井慎平がとらえた密着オフショットの数々

浅井慎平の写真集『Hello, Goodbye』には、1966年のビートルズ来日時のメンバーの多くのオフショットが収められている。(Photo : Shimpei Asai)

1966年のビートルズ来日時に浅井慎平が密着撮影した写真集『Hello, Goodbye』の米国限定発売が決定した。発売を記念して、歴史的な来日時のビートルズのメンバーのリラックスした姿をとらえた貴重なショットの数々を紹介する。

2016年夏、ザ・ビートルズの最初で最後の来日コンサートから50年を迎えた。バンドの来日50周年を記念し、写真家・浅井慎平による限定版写真集『Hello, Goodbye: The Beatles in Tokyo, 1966』が出版された。これまで日本国内でのみ出版されていた浅井の写真からは、ライヴ・バンドとして最後の年を迎えていたビートルズの、他では見られないリラックスした様子が伺える。当時のバンドの模様は、第59回グラミー賞最優秀音楽映画賞を受賞した、ロン・ハワード監督によるドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ ~Eight Days A Week』でも観ることができる。

浅井は、ビートルズが東京の羽田国際空港へ到着した1966年6月29日から、フィリピンへ向けて離日するまでずっと、バンドと行動を共にした。滞在中ビートルズは、日本武道館で5回のコンサートを行った。バンドの写真を撮ることになるずっと以前に、浅井は彼らの音楽に大きな影響を受けていた。「たまたま運転中にかかっていたラジオでビートルズの曲を聴き、それまでに味わったことのない衝撃を受けた」と、浅井は振り返る。「頭をガツンとやられたような感じで、すぐに車を脇へ寄せて停めた。しばらくは風に揺らぐ木々の葉っぱを眺めながら、ぼうっとしていた」。

浅井自身のコメントを付けて、ここにいくつかの写真を紹介する。写真集『Hello, Goodbye』(Genesis Publications)は、アメリカ国内にて限定1966部のみ発行される。

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Photo : Shimpei Asai

逃走するビートルズ
「もっと多くの警察官やガードマンが必要だったと思うが、彼らは簡単に群衆から抜け出した。彼らはその状況を楽しんでいたようだ」


Photo : Shimpei Asai

ビートルマニアを自負する日本のファン

「ビートルズを最もよく理解していると思われる世代の多くの少女たちがいた。彼女たちは間違いなく初代ビートルズ・ファンだ。バンドの斬新さにも臆することなくついていく姿に衝撃を受けた」

Translation by Smokva Tokyo

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