ビートルズの名曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」知られざる10の真実

1967年撮影のザ・ビートルズ(Photo by Jeff Hochberg/Getty Images)


9. この曲のレコーディングはほとんど夜間のみに限られた

「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」で、ビートルズはアビー・ロード・スタジオの夜の住人として定着した。スタジオのレンタル料は高額だったが、ビートルズの連続使用時間は群を抜いており、収録にどれだけ時間がかかっても、ほとんどいつも希望する時間を選ぶことができた。1月19日は午後7時半に第2スタジオに集合し、午前2時半まで作業に取り組み、翌日も真夜中過ぎまでレコーディングは続いた。そしてこのパターンは、アルバムのレコーディングが全て終わるまで続いた。レノンが正午前に起床することはほとんどなかったので、アビーロードのスタッフは調整を強いられた。『プリーズ・プリーズ・ミー』の全体の収録時間が585分だったのに対し、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」には34時間かかった。手が込んでいたのはレノンのヴォーカルで、何テイクもかかった。その理由の一つについて、エンジニアのジェフ・エメリックはこう語っている。「ジョンは歌うときに、ヘッドフォンからエコーを聞いていたんだ。エコーは後から足したんじゃない。自分の声のエコーでジョンはリズムをとっていた」。


10. 曲の最終コードは3人がかりだった

ビートルズは象徴的なコード作りの達人だ。「ハード・デイズ・ナイト」のオープニングでもそれは顕著だが、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の最後のコードに並ぶものはないだろう。そのレコーディングが行われたのは、2月22日の多重録音の特別セッションだった。このカノンのレコーディングが、マル・エヴァンズにとって2度目のビートルズ曲への参加となった。マルとジョン、リンゴ・スターは3台のピアノの前に腰かけ、同時にEのメジャー・コードを叩いた。ぴったり同じ瞬間に鍵盤を叩くのは難しく、成功したのは9テイク目だった。最後が一番うまく合った。それを3回オーバー・ダビングし、9台のピアノを12人で演奏したような効果を出した。エンジニアのジェフ・エメリックが音量調節器を上げ続けたので、レコードからはスタジオの暖房音も聞こえる。今では伝説となったこの曲にふさわしく、その音には終わりがないような持続性があり、途切れることなくいつまでも、いつまでも続いている。

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Translated by Rolling Stone Japan

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