ファレル、気候変動へ警鐘:100年後にリリースする新曲の全貌とは

“気候変動への警鐘”をテーマに作られた曲の背景


長年にわたり「ルイ13世」は環境問題に取り組んできた。それこそ100年先を見据えて考えることは、「ルイ13世」が誕生してからの重要なテーマだった。セラーマスターが最高のオー・ド・ヴィーを次世紀の継承者への遺産として残す。そんな「ルイ13世」が創られるのは、コニャック地方の最上級地区、グランド・シャンパーニュ産のブドウのみ。地球温暖化がこれ以上進めば、一帯は水没してしまう。そのテロワールを守ることが、「ルイ13世」にとって何よりも大切なことなのだ。遺産、時間、継承。地球の未来を考えることは、ブランドの将来にとっても重要なことなのである。

ファレル・ウィリアムスは、多彩な音楽活動の一方で地球環境の保護と人類の行動が気候変動に与える影響について、長年取り組んできた。そのなかでも特筆すべき事例は、アル・ゴアと手を組んで2015年に七大陸で開催した「ライブ・アース」コンサートだ。音楽を通じて地球温暖化への関心を喚起し、各国政府に気候変動に対処するよう圧力をかけるために企画された。また、COP21(気候変動枠組条約締約国会議)開催中に若い世代のグリーン雇用機会を提供するよう世界の指導者に呼びかけるなど、近年は活動家としても精力的に動いている。





「100 Years: The Song We’ll Only Hear If WeCare」は、自然と時間、また人間が環境に及ぼす影響の微妙な関係を歌った一曲だ。この歌は、気候変動がもたらす結末に対処して地球環境を救うための“行動”を呼びかけるものであり、その目的はファレルと「ルイ13世」の共通理念でもある。イベント当日の記者会見で曲に込めたメッセージについて聞かれたファレルは、「やたらと指示や名指しをしたり、方針や提案を示したりといった曲は好きではありません。本当に世の中を動かす力のある歌は、聴き手が自分で推測してメッセージを感じ取れるような歌だと思います」と答えていた。 




会場に集まったセレブリティ



左から、ハリウッド女優のアシュリー・グリーンとタレントのポール・コウリー/ソーシャライツのオリヴィア・パレルモとモデルのヨハネス・ヒューブル夫妻/中国の人気女優で、映画監督としても活躍するヴィッキー・チャオ



日本からは音楽プロデューサーであり環境保護活動家でもある、小林武史が参加した。
(小林武史が語る「100 Years:The Song We’ll Only Hear If We Care」の記事はこちら

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