来日中のブライアン・セッツァー、今なお衰えないエネルギーの源泉

ブライアン・セッツァーは今回、全国7都市を廻る(Photo by Russ Harington)

ブライアン・セッツァー・オーケストラ(以下BSO)の25周年記念ジャパン・ツアーが、2018年1月24日(水)の札幌・ニトリ文化ホールからスタートする。そこで今回、来日したばかりのブライアン・セッツァーにインタビューを実施した。

1992年に結成されたBSOは、1998年リリースの3rdアルバム『ダーティー・ブギ』収録の2曲でグラミー賞を獲得し、ネオ・スウィング・ブームを巻き起こした。80年代に一世を風靡したストレイ・キャッツでの活動も、近年また再評価されつつある。ここ日本でも信望者の多いブライアンは、今どんなことを考えているのか。ツアーの展望と日本での思い出について尋ねてみた。

来日ツアーでの新機軸

ー今回のツアーはどのようなものになりそうですか?

ブライアン 札幌がツアー初日になるわけだけど、本土のオーディエンスとはまた違うのだろうし、ここ以上に雪が積もってるんだろうね(この取材は、東京が大雪に見舞われた1月22日に実施された)。東京には友達もたくさんいるし、これまで同様に盛り上がるはずだ。あと、日本でもっとも僕の人気がある街は福岡だよね。あそこはロカビリー文化がしっかり根付いている。そして大阪は、言うまでもなくクレイジー(笑)。

ー 福岡には熱いロックファンが多いというのは、よく耳にしますね。

ブライアン 国によって、そういう街があるんだよ。日本の場合、福岡はロカビリーの首都という感じがする。アメリカでいえば南カルフォニアだし、ヨーロッパだとフィンランドのヘルシンキ、それからオランダ。なぜかは僕もわからないけど、どこもすごく熱狂的なんだよね。

ー さらに仙台と名古屋も回るわけですが、今回のステージはどんなものになりそうでしょう?

ブライアン まだ自分でもかっちりとは決めてないんだ、(公演ごとに)変化させていくやり方が好きだから。最初はビッグバンドでスタートして、サックス、トロンボーン、トランペットというふうに、ホーン奏者にソロを吹いてもらう。そのあと、バンド形式でロカビリーをやってから、最後にまたビッグバンドで演奏する。これが大まかな流れだけど、詳しいことはその都度決めていくことになるだろうね。



ー これまでなかった新機軸も用意されています?

ブライアン ピアノが入ったビッグバンドを披露するのは、日本では初めてかもしれないね。あとビッグバンドと4ピースのために、4つの新曲をプレイするつもりだよ。バックドロップやバンドセットも新しいものを用意しているから、視覚的にも新しいものになると思うよ。

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