2018年グラミー賞、ヒラリー・クリントンがトランプ風刺映像に出演

2018年グラミー賞でドナルド・トランプの風刺映像を上映した、ジェームズ・コーディンと出演したヒラリー・クリントン

ドナルド・トランプの暴露本『Fire and Fury』の声優オーディションを行うという設定の風刺映像を、ジェームズ・コーデンが、セレブリティやヒラリー・クリントンと共に制作し、グラミー賞のお笑いコーナーで上映した。

28日に放送されたグラミー賞授賞式で披露された最高のスキットの中で、ジェームズ・コーデンが数人のセレブリティをオーディションした。その中にはカーディ・B、DJキャレド、ヒラリー・クリントンがいて、彼らはトランプ政権の暴露本であるマイケル・ウォルフ著『Fire and Fury: Inside the Trump White House』をスポークン・ワード風に読もうとする。

コーデンが施したスキットの設定では、これまで最優秀スポークンワードアルバム賞を大勢の政治家が受賞してきたことになっている。「現在の大統領も賞をもらうのが大好きだってみんな知っている。ありがたいことに、来年の勝者が取り上げるテーマに彼がなり得るようだ」とコーデンが言う。そして、スター歌手や人気ラッパーをスタジオに呼んで『Fire and Fury』の一節を声を出して読ませるのだ。

ジョン・レジェンド、シェール、スヌープ・ドッグなど、このふざけたオーディオブックのオーディションを受けるのだが、最高の輝きを放つのがカーディ・Bだ。トランプがチーズバーガーを持って早めに床につくのが大好きだという行を読んだ後、彼女は本気で驚いているように見える。「これ、信じられない!」と大声で叫んで、こう続けた「あの人ってこんな生活をしているわけ?」と。カーディ・Bの後に登場するDJキャレドは文章を読み始めるも、十八番のセリフ「another one!」とエアホーンをついつい入れて中断してしまう。

そして最後に登場するのがヒラリー。彼女はトランプがマクドナルドで食事するのが大好きな理由を述べた一節を堅苦しい雰囲気たっぷりで読む。「それだ、君だよ!」とコーディンが叫ぶと、ヒラリーは嬉しそうに笑って「これでグラミー確実?」と聞く。「ああ、確実だ」とコーディン。

『Fire and Fury』は2016年の選挙期間中のトランプ陣営の内部事情を詳らかにした内容と、この本の出版をトランプが嫌がったというニュースで、あっという間にベストセラーとなった。1月、ニューヨーク・タイムズ紙は「この本の出版社には既に100万冊のオーダーが入っている」と報じた。

Translated by Miki Nakayama

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