リッチ・ロビンソン、ブラック・クロウズの再結成を否定

「兄のクリスは、お金のことなど意に介さない平和を愛するヒッピーを気取りながら、一方で皆からお金を巻き上げようと企んでいる」とギタリストのリッチ・ロビンソンは語った。(photo by Laurent Chanez)

元ブラック・クロウズのリッチ・ロビンソンは、自らが結成したバンドの最新アルバム『マグパイ・サルート』や、兄クリスとプレイしないことが“本当にハッピー”な理由などを語った。

リッチ・ロビンソンは、2017年1月にニューヨークのグラマシー・シアターで4夜に渡って開催したライヴで、ザ・ブラック・クロウズ時代の楽曲を復活させた。ライヴには、かつてのバンドメイトだったマーク・フォードやスヴェン・パイピーンのほか、シンガーのジョン・ホグやロビンソンのソロバンドのメンバーも参加した。彼らは自分たちのグループを「ザ・マグパイ・サルート」と呼んだ。メンバー自身も驚いたことに、ライヴのチケットは数分でソールドアウトし、さらにその後、北米とヨーロッパで75公演以上のコンサートが組まれた。「ツアー中に僕らは本当のバンドになった」とロビンソンは言う。「それこそ望んでいたことさ。ツアーに出てプレイしながら、お互いの心が通じ合うようになった。そうしてひとつのユニットとして結束したんだ」

ライヴのセットリストは、ブラック・クロウズとリッチ・ロビンソンのソロ作品が中心だったが、ロッド・スチュワートの『エヴリ・ピクチャー・テルズ・ア・ストーリー』や、エルトン・ジョンの『父の銃』などクラシック・ロックのカヴァーも披露した。さらにコンサートの合間には、オリジナル曲も作り始めていた。「サウンドチェック中やバスでの移動中に曲を作った」とロビンソンは明かす。「何曲かは、アコースティックギターを弾きながら自宅で作ったんだ」

バンドはすべての楽曲のデモを既に製作し、2018年2月後半にナッシュビルで、マグパイ・サルートのデヴューアルバム用にレコーディングする予定だ。楽曲はロビンソン自身がプロデュースするという。「レコード製作時はいつも、僕とドラマーのジョー・マジストロだけだったから、スヴェンをはじめバンドのメンバーがライヴルームに集結してライヴレコーディングするのは、とても楽しみだ」 アルバムの製作スケジュールや販売開始時期は未定だが、リッチ曰く、6週間スタジオで作業した後にも、こなすべき多くの作業があるという。2018年後半、彼らは次のツアーをこなしながらレコーディング作業を続ける。「僕はこのグループに今一番力を入れている」とロビンソンは言う。「僕は、強力な音楽的コネクションを皆と共有している。ほかの人たちには明確に理解できないと思うが、マーク・フォードと僕はわかっている。一緒にプレイすれば通じ合えるんだ。歳を重ねるごとに、その重要性を認識できるようになってくる」


Translation by Smokva Tokyo

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