メタリカのジェイムズ、連続殺人犯の伝記映画で演じる意外な役

実在した連続殺人犯、テッド・バンディの伝記映画『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』に出演するメタリカのジェイムズ・ヘットフィールド(Photo by Matthew Baker/Getty Images))

メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドが、実在する連続殺人犯として知られるテッド・バンディの伝記映画『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』で俳優デビューを飾ることになった。

主演のザック・エフロンがバンディ役を演じる本作で、ヘットフィールドが演じるのは警官のボブ・ヘイワード。ヘイワードは1975年に法執行機関として初めてバンディを逮捕した。当時ユタ州のハイウェイ・パトロール勤務の真面目なベテラン警官だった彼は、たまたま停車させたバンディの車の中に窃盗の凶器を発見して逮捕したが、その時点で事件がそれ終わらないことを察知していたという。この映画の制作発表が12日に行われた。

ヘットフィールドは2016年のドラマシリーズ『ビリオンズ』など、これまでテレビ番組で演技を見せたことはあった。しかし、今回のバンディの伝記映画での役柄はヘットフィールドにとって登場人物を演じる初の試みとなる。

また、ヘットフィールドと『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』の監督ジョー・バーリンガーは旧知の間柄である。バーリンガーはかつてメタリカのドキュメンタリー映画『メタリカ:真実の瞬間 -Some Kind of Monster-』を監督した。一方、バーリンガーがウェスト・メンフィス3(※3人の男児を殺害したとして有罪判決を受けた3人の少年)を題材に制作したドキュメンタリー・シリーズ『パラダイス・ロスト』に、メタリカがオリジナル楽曲を提供したことがある。

「彼らのドキュメンタリーの撮影中に、ジェイムズを始めとするメタリカのメンバーと長い時間を一緒に過ごしたが、そのうちにジェイムズのカリスマ性とパワフルな存在感に気付くようになった。彼が登場人物を演じたら、普段の彼のパワフルな存在感と人を引きつける魅力を役に投影できるだろうと、ごく自然に思えた。彼が映画への出演を承諾してくれた時は非常にワクワクした」とバーリンガーはコメントしている。

映画『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』には、バンディの長年のガールフレンド役としてリリー・コリンズも出演する。その他のキャストはジム・パーソンズ、ジョン・マルコヴィッチ、アンジェラ・サラフィアン、ハーレイ・ジョエル・オスメント。この映画は現在制作中で公開日は未定。

Translated by Miki Nakayama

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