オジー・オズボーン、半世紀に渡るツアー人生を振り返る

ファイナルツアーに先立ち、約半世紀に及ぶライブ活動を回想したオジー・オズボーン(Photo by Francesco Castaldo/Archivio Francesco Castaldo/Mondadori Portfolio via Getty Images)

オジー・オズボーンは、ファイナルツアー「No More Tour2」に先立ち、半世紀に渡るツアー人生を振り返った。

ブラック・サバスとして、またソロ・アーティストとして、オジー・オズボーンは半世紀近くツアー生活を続けてきた。そんな彼が遂にこの春、ファイナルツアーとして世界各地を回り始める。今回のツアータイトルは「No More Tour 2」。1992年から丸々3年間続けた引退ツアーのタイトルを茶化したものだが、今回のツアーは今後音楽活動をすっぱりやめるという意味ではないと彼は言う。

「俺は引退しないよ」と、先週オズボーンがローリングストーン誌に語った。「だって、これは『No More Tour』というツアーだ。つまり、世界ツアーはもうやらないってこと。ライブは続ける。でも、今後は1回のツアーに半年かけるようなことはやめるだけさ。もっと自宅で過ごしたいんだよ」と。ローリングストーン誌の取材に応える彼は、今回のツアーのことだけでなく、これまでのツアー人生のことも色々教えてくれた。

ーファイナルツアーの見どころは何ですか?

(無表情で)楽しいライブになるといいな。

ーライブでは今でも快感や興奮を覚えますか?

ああ、もちろんだとも。そうじゃなきゃ、とっくにやめているよ。俺はかなりの完璧主義者だ。音を1か所外しただけで自分に腹が立つ。でも、その点は今後克服しなきゃいけないと思っている。

ー1980年に行った初ソロ・ライブの夜、最初あなたはとても不安だったが、観客の反応に満足したと聞いています。

ツアーが始まる前夜は今でも緊張するよ。目に見えない精神の境界線があって、そこを超えると緊張は治まる。ツアーに出たら後はやるだけさ。

ー今回のツアーは2020年に幕を下ろしますが、その年はあなたがファースト・アルバムをリリースしてから40周年の記念の年です。ツアー中にアルバム『ブリザード・オブ・オズ』の全曲演奏をしようと考えていますか?

アルバム全曲をライブで演奏するってのがしばらく流行っていたよな。でも、俺はそんなふうにアルバムを作っていない。だから全曲演奏はないね。俺がアルバムを作る時というのは、厳密に言えば、ライブで一度も披露する予定のない曲もレコーディングする。『ブリザード・オブ・オズ』もそうだけど、作った曲のプロダクションが重すぎてライブで演奏できない曲がある。俺の場合、いつもバラッド系の曲を1曲入れるし、ロック曲も1曲入れたいし、それに加えて“アルバム曲”と呼んでいる曲も幾つか入れたいんだ。ただ、そういうアルバム曲は(ライブで演奏するには)限界を超えているものがほとんどでね。とは言え、1曲くらいはやってみてもいいかもな。

Translated by Miki Nakayama

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